平成26年度第ⅠI期 東京芸術文化創造発信助成 対象事業決定のお知らせ
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このたび、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)では、平成26年度第Ⅱ期東京
芸術文化創造発信助成【単年助成プログラム】の対象事業を決定いたしました。
この助成プログラムは、東京の芸術文化の魅力を向上させ、世界に発信していく創造活動とその担い手を支援するため、東京を拠点とする芸術団体等に対して活動経費の一部を助成します。対象となるのは、平成26年10月1日以降に開始し、平成27年9月30日までに終了する活動です。今期は98件の申請があり、アーツカウンシル東京での厳正な審査の結果、39件を採択いたしました(採択率39.8%)。なお、助成予定総額は4,659万円となります。
■平成26年度 第II期 【単年助成プログラム】 申請・採択件数
区分 分野
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都内 | 海外 | 国際コラボ | 申請件数 | 採択件数 | 採択率 | |||
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申請 | 採択 | 申請 | 採択 | 申請 | 採択 | ||||
音楽 | 15 | 4 | 4 | 0 | 1 | 0 | 20 | 4 | 20.0% |
演劇 | 31 | 10 | 6 | 4 | 2 | 1 | 39 | 15 | 38.5% |
舞踊 | 9 | 5 | 5 | 2 | 1 | 1 | 15 | 8 | 53.3% |
美術・映像 | 8 | 2 | 1 | 1 | 3 | 2 | 12 | 5 | 41.7% |
伝統芸能 | 5 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | 3 | 50.0% |
複合・他 | 4 | 3 | 1 | 0 | 1 | 1 | 6 | 4 | 66.7% |
合計 | 72 | 27 | 18 | 7 | 8 | 5 | 98 | 39 | 39.8% |
■平成26年度 第II期 【単年助成プログラム】 採択事業 一覧
活動 分野 |
区分 | 実施形態 | 申請者 | 申請活動名 |
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音楽 | 都内 | 公演 | Point de Vue | Point de Vue |
一般社団法人 もんてん | 両国アートフェスティバル 〜(仮称)2台ピアノコンサート&関連企画〜 | |||
有限会社 花井 | オルケスタ・リブレ plays 三文オペラ | |||
日本現代音楽協会 | 世界に開く窓 世界で活躍する日本人音楽家シリーズvol.3 百留敬雄ヴァイオリンリサイタル | |||
演劇 | 都内 | 公演 | 演劇集団 砂地 | 演劇集団 砂地『唄わない冬(仮)』 |
ベッド&メイキングス | 青山円形フェスティバルスペシャル 〜さようならの向こう側〜 参加作品 「サナギネ」 〜ベッド&メイキングス Timelessシリーズ〜 | |||
ミナモザ | 『みえない雲』 | |||
shelf | shelf volume18 [deprived] | |||
柿喰う客 | 女体シェイクスピア007「リチャード三世(仮)」 | |||
テアトル・ド・アナール | Théâtre des Annales vol.3『Tokyo Slum Angels』 | |||
毛皮族 | 財団、江本純子公演『売るものがある性(仮)』 | |||
教育普及 | 特定非営利活動法人シアタープランニングネットワーク | ホスピタルシアタープロジェクト2014~障がい児に演劇体験を届ける | ||
有限会社アップタウンプロダクション(劇団山の手事情社) | 《演劇的教養》の活用による、豊かな精神生活実現事業 | |||
有限会社 スコット | SCOT吉祥寺シアター公演と演劇人のための鈴木教室 | |||
海外 | 公演 | to R mansion | アデレード演劇祭2015参加公演 | |
合同会社 マームとジプシー | 「てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。」ヨーロッパツアー | |||
公益財団法人 江戸糸あやつり人形結城座 | 結城座 日越文化交流プログラム ~380年の歴史 江戸糸あやつり人形のレクチャ&ワークショップと古典公演~(仮称) | |||
快快 | 快快 EUツアー2014 | |||
コラボ | モズ企画 | 韓国新人劇作家シリーズ第三弾 | ||
舞踊 | 都内 | 公演 | BATIK | バティックトライアルシリーズ |
吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会 | SNACパフォーマンスシリーズ | |||
KENTAROCKERS | 東京ELECTROCK STAIRS 新作公演 | |||
OrganWorks | Grase3 「播磨みどり×平原慎太郎共同プロジェクト(仮)」 | |||
特定非営利活動法人山海塾 | 山海塾東京公演 | |||
海外 | Office A/LB | To Belong / Suwung インドネシアツアー | ||
大駱駝艦/キャメルアーツ株式会社 | 大駱駝艦・天賦典式 カナダ公演 | |||
コラボ | クリエイティブ・アート実行委員会 | インテグレイテッド・ダンス・カンパニー公演事業(仮称) | ||
美術 ・ 映像 |
都内 | 展示・ アート プロジェクト |
チャーム・ポイント | 音から作る映画2 アクースモニウム上映と関連イベント |
一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドN | TRANS ARTS TOKYO 2014 10月プログラム〜 インセクトワールド-神田の飛蝗プロジェクト、《CAVE》-KANDA PROJECTION、DOMMUNE University of the Arts |
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海外 | 『寄り道キャラバン』プロジェクト実行委員会 | 『寄り道キャラバン』-「BOOK STORE」上映・制作ツアーinアジア- | ||
コラボ | 教育普及 | Alterspace実行委員会 | 日本、インドネシア、フィリピンでのアニメーション・ワークショップ(仮) | |
特定非営利活動法人 独立映画鍋 | 日本・インドネシア交流事業 「多様な映画の観客育成プロジェクト」(仮) |
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伝統 芸能 |
都内 | 公演 | お囃子プロジェクト | お囃子プロジェクト vol.5 ~飛躍 その先へ~ |
公益社団法人 日本三曲協会 | 三曲演奏会「日本の響」 | |||
東京神楽坂組合 | 第三十三回神楽坂をどり | |||
複合 ・ その他 |
都内 | 芸術創造 環境に 資する プログラム |
特定非営利活動法人 芸術家のくすり箱 | Total Health Care for Artists |
有限会社 ネビュラエクストラサポート | 若手舞台制作者のキャリア育成のための連続プログラム | |||
展示・ アート プロジェクト |
株式会社 豊靖社 (英:Hoseisha Co.,Ltd.) | 環ROY 『sine.sign』 プロジェクト | ||
コラボ | 公演 | 川端康成トリロジー | 台湾・日本国際共同企画川端康成三部作『片腕』『少年』『水晶幻想』上海 ACT Shanghai International Contemporary Theater Festivalツアー公演 |
■平成26年度 第II期 【単年助成プログラム】 採択結果の概況
今期は、昨年度第Ⅱ期と比べ申請件数は減少したものの採択件数が増加し、採択率も39.8%(昨年度同期24.2%)となりました。申請の傾向として活動成熟・トップ期にある団体からの申請が減少した点と、教育普及(アウトリーチ)や人材育成など芸術創造環境に資するプログラムの増加が目立ちました。
以下に、今期の採択結果をまとめました。
《音楽分野》
音楽分野における申請は、当助成プログラムに初めて申請する団体が6割を占め、オペラや室内楽等のクラシック音楽や現代音楽に加えて、和楽器や日本の伝統芸能、伝統文化と現代的な音楽表現とを結び付ける企画が目立ちました。また、地域に密着したフェスティバルや教育的な活動に関する申請が増加傾向にあります。すでに活動実績の豊富な申請団体が多く、当助成の基本方針である「各ステージにおける助成方針」に照らし、助成の必要性と効果を慎重に検討しました。
《演劇分野》
演劇分野の申請件数39件の内訳は、劇団・ユニット・実行委員会からの申請31件、企画制作会社によるプロデュース公演の申請7件、中間団体からの申請1件でした。当助成の基本方針である「各ステージにおける助成方針」に則り、劇団・ユニット等からの公演事業の申請については活動基盤形成期(若手)または活動拡大・発展期(中堅)にあり、かつ「審査基準」に照らして優れている点が見出される団体を優先しました。また公演の他にも、障害者や高齢者、病気の子供達に向けたアウトリーチ事業や、若手舞台芸術人材の育成事業、劇団アトリエを活用した演劇による地域活性事業などの申請がありました。これらについては企画内容と団体の実績を総合的に判断し、いずれも採択となっています。
《舞踊分野》
舞踊分野では、コンテンポラリーダンスやクラシックバレエ、ストリートダンス、大道芸などの幅広い活動団体から申請がありました。また、特徴として、身体表現の多様性を探求するプロジェクトや障害のある方とのコラボレーション(共同制作)など、既存の枠組みに捉われない活動の申請も見受けられました。平成26年度第Ⅰ期と比較して申請件数は減少しましたが、意欲的な活動が多く、採択率は上昇しています。審査にあたって、活動基盤形成期は将来性を、活動拡大・発展期は創造的な活動を持続している点や国際性を、活動成熟・トップ期は後進育成の視点を持った活動である点を踏まえて判断しました。
《美術・映像分野》
美術・映像分野では、展示や上映、ワークショップなどの形態や構成を工夫して、地域コミュニティとアーティストの新しい価値観やつながりを探求するプロジェクトや、アジア諸国・地域との人的交流・芸術交流のプロジェクトの申請が目立ちました。また、これまで申請の少なかった平面の美術作品を扱うプロジェクトや、美術館における企画展のための申請があったことも特徴で、今後の新しい傾向につながることが期待されます。平成26年度第Ⅰ期と同様、充実した企画内容の申請が多く、高い採択率となっています。
《伝統芸能分野》
伝統芸能分野の申請件数は平成26年度第I期から半分に減り、ほとんどが都内の事業でした。昨今の伝統芸能を巡る表現内容並びに表現形態、公演の運営方法などの変化を反映して多様な企画の申請があり、鑑賞環境の刷新や鑑賞者への新しい働きかけを目指す企画が目立ちました。審査にあたっては、継承性の観点を重視すると共に、当助成プログラムの趣旨である創造活動支援の視点から、どのような具体的成果が期待されるかどうかに注目しました。
《複合・その他分野》
複合・その他の分野については、申請内容より、演劇、舞踊、音楽、美術・映像、伝統芸能の複数の分野にまたがるものを振り分けました。舞台芸術の制作者やアーティストを対象とした人材育成など、芸術創造環境に資するプログラムや、独創的な複合表現を試みるプロジェクトや公演などが採択となりました。
<本件に関するお問い合わせ>
アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
電話:03-6240-2293
ファクス:03-6240-2294
E-mail: josei[at]artscouncil-tokyo.jp
http://www.artscouncil-tokyo.jp/