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    東京キャラバン公開ワークショップ

    撮影 表恒匡

    「東京キャラバン」公開ワークショップが、10月8日~10日の3日間にわたり、駒沢オリンピック公園 特設会場(軟式野球場)にて開催されました。
    劇作家・演出家・役者である野田秀樹、彫刻家・名和晃平、現代美術家・日比野克彦の呼びかけにより賛同した参加アーティストは総勢32組。「文化とは交通である」をテーマに、6つのワークショップを行い、来年の夏から本格始動する「東京キャラバン」の可能性を探りました。

    最終日10日の日没後には、ワークショップの総まとめとなる「ショーケース」を開催。「交わる」「旅」「交通」 といったモチーフで、現代アートや音楽、ファッションから地域に受け継がれてきた伝統文化、能楽まで新旧が 交わるコラボレーションを観客に披露しました。3日間で合計約1900名の方が訪れました。

    撮影 井上嘉和

    撮影 井上嘉和

    名和晃平が空間構成を行った円形の野外ステージが軟式野球場に出現。舞台美術で目を引いたのはステージ中央のオブジェ「Ether」(エーテル)。人と重力、時間と空間の関係性を表現する本作品が、過去最大級、高さ11.7mで登場。ショーケース終演後には、特別観覧席の来場者を対象にバックステージが解放され、パフォーマンスに登場した乗り物や舞台美術を間近で見学する時間が設けられました。

    撮影 井上嘉和

    「東京キャラバン」は、2016年、リオデジャネイロを出発点に2020年まで国内外を巡る、移動型文化施設のようなものを作りたいという野田秀樹のアイデアからスタートしました。「文化とは交通である」というテーマには、文化とは過去の歴史を振り返っても移動によって変容しながら生まれてきたものであり、2020年に向かって日本各地で出会う人やモノを巻き込みながら、いわば「文化の渋滞」を、イベントを通して日本に起こそうという思いがあります。今後の本格始動に向けてご期待ください。

    撮影 表恒匡