東京アートポイント計画通信
東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組み。現場レポートやコラムをお届けします。
2018/03/08
芸術選奨文部科学大臣新人賞「メディア芸術」部門で和田永さんが授賞!
3月7日に発表された、平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣新人賞「メディア芸術」部門でアーティストの和田永さんが授賞されました。
今回の贈賞理由に挙げられた取り組み「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」は、あらゆる人を巻き込みながら古い家電をつかって新たな楽器を創作し、量産し、奏法を編み出し、徐々にオーケストラを形づくっていくアートプログラムです。東京アートポイント計画のアートプロジェクト「トッピングイースト」で2015年に誕生し、現在は東京に限らず、全国各地で展開されています。
平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1401983.html
贈賞理由(平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣新人賞「メディア芸術」部門)
「和田永氏は,多摩美術大学在学時から一貫して,消えゆくテクノロジーに対するノスタルジーと,自身のイマジネーションを交錯させることで,どこにも(あるけれど)ない,まだ見ぬ楽器と,それを用いたパフォーマンスを実践してきた。その営みは,想像的であると同時に批判的でもあり,新しいテクノロジーの登場によって,時としてもっと大切なものが失われてしまうことがある,という技術至上主義の危険性をも指摘する。今回の受賞においては,こうした長年のコンセプトを社会と結び付けるオープンな試みとしての「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」(通称:ニコス)が高く評価された。正に文部科学大臣新人賞の名にふさわしい,これからまだまだ伸びしろのある才能だ。」(文化庁発表内容より)
*関連リンク
・トッピングイースト 和田永「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」