アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

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北尾亘(Baobab)ダンスワークショップ発表公演『東京ディグ/ライズ 2』

ジャンル:
  • 演劇・舞踊 ,
  • 公演

Baobab主宰・振付家・ダンサー・俳優の北尾 亘によるダンスワークショップ+発表公演を本年も開催します。都市の歴史や物語を掘り起こし(DIG=ディグ)、そこから新しい祭りを建て上げる(RISE=ライズ)というコンセプトをさらにブラッシュアップする『東京ディグ/ライズ 2』。ワークショップやレクチャーではオンラインを活用し、発表公演でも映像を効果的に絡めるなど、創意工夫を尽くします。全員の知恵と情熱を結集して、新しい表現スタイルに挑戦する『東京ディグ/ライズ 2』に是非ご期待ください。

東京芸術劇場では3密を避けるため、講師によるレクチャーはオンライン、劇場で行うリハーサルおよび本番は、必要に応じて人数を限定し、入れ替え制で実施。新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を講じた上で、本ワークショップと発表公演を開催いたします。
お申込みの際は、必ず【東京芸術劇場における新型コロナウイルス感染症対策とご来館される皆さまへのお願い】をご確認ください。
37.5℃以上の発熱がある方や、体調不良が認められる方等は、ワークショップの参加・出演をお控えいただく場合がございますので、予めご了承ください。

ワークショップ講師・演出・振付・出演

北尾亘(Baobab)
振付家・ダンサー・俳優。2009年ダンスカンパニー「Baobab」を旗揚げ、全作品の振付・構成・演出を担う。単独公演ほか国内外のフェスティバルに参加。振付家として、「柿喰う客」や「木ノ下歌舞伎」など舞台作品のほか、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』などTVドラマ、CM、映画などに振付を提供。ダンサー・俳優として近藤良平、多田淳之介、中屋敷法仁、山本卓卓などの作品に出演。俳優4人の演劇ユニット「さんぴん」メンバーとしても活動。最近の活動に、シアターコクーンライブ配信企画『プレイタイム』(演出:梅田哲也、杉原邦生)への出演やシアタークリエ発の配信企画TOHO MUSICAL LAB.『CALL』(演出:三浦直之)での振付など。また、日本全国でWS講師やアウトリーチ活動を展開し、ダンスの普及活動にも積極的に取り組む。尚美学園大学・桜美林大学非常勤講師。急な坂スタジオサポートアーティスト。横浜ダンスコレクション2018コンペティションI「ベストダンサー賞」ほか、多数受賞。

ワークショップアシスタント・出演

米田沙織(Baobab) 、山田茉琳、伊藤まこと

ワークショップレクチャーゲスト講師

※講師陣によるレクチャーは8月23日(日)~9月2日(水)にオンラインで実施しました。

木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
1985年和歌山市生まれ。2006年、京都造形芸術大学在学中に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う「木ノ下歌舞伎」を旗揚げ。代表作に『三人吉三』『義経千本桜?渡海屋・大物浦?』『娘道成寺』『糸井版 摂州合邦辻』など。2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。第38回(令和元年度)京都府文化賞奨励賞受賞。平成29年度京都市芸術文化特別奨励制度奨励者。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。

山口とも(日本廃品打楽器協会会長)
廃品打楽器制作・奏者。つのだ☆ひろのアシスタントとして音楽の世界に入る。以後フリーのパーカッショニストとして平井堅・今井美樹・石川さゆりなど数々のアーティストのツアーやレコーディングに参加。1995年以降「音楽=音を楽しむこと」をモットーに、様々な年齢層の人が楽しめることを目指し、廃品打楽器を使った独自のパフォーマンスを展開する。一度見たら忘れられない希有なキャラクターが世間から評価を受け、2003年4月からNHK教育テレビで放送された『ドレミノテレビ』では、ううあ(UA)とともに進行役をつとめ「ともとも」の愛称で親しまれて人気を博した。『宮川彬良のショータイム』『題名のない音楽会』ほかテレビ出演多数。ガラクタに命を吹き込む打楽器奏者。

大石始(ライター)
音楽雑誌編集者を経て、2007年より約1年間、世界各地の音楽の現場を訪ねる旅へ。帰国後、各地の音楽・地域文化を追いかけるライターとして活動を始める。これまでの主な著書・編著書に『奥東京人に会いに行く』(晶文社) 『ニッポンのマツリズム』(アルテスパプリッシング) 『ニッポン大音頭時代』(河出書房新社) 『大韓ロック探訪記』(DUBOOKS) 『GLOCAL BEATS』(音楽出版社)ほか。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰。サイゾーで「マツリ・フューチャリズム」連載中。

メッセージ

北尾亘(Baobab)
一筋縄じゃいかない新たなダンスの境地、それが『東京ディグ/ライズ』!今年も沢山の猛者たちが名乗りを上げ、レクチャー講師から[東京・営み・祭り・音楽・舞踊]を存分に吸収し、新たな高み=祭を目指します。
日本全国で様々なお祭りが眠りについた今、このステージを創り上げることは昨年以上の意味を持つでしょう。人によってそれはポジティブじゃないかもしれない、でもそれで良い!きっといま大切なのは“想像力”を持って人の心に寄り添うこと。そこから創造するのは希望の櫓(やぐら)!たもとで舞は“祈り”となって、地を伝い遠くまで響き渡らせます。乞うご期待!

木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
病気につけ災害につけ、今よりももっと“どうにもならないこと”が多かった昔の人々は、折に触れて「不定(ふじょう)」ということを強く噛みしめていたはずだ。一度、事が起これば元に戻ることはない。だから、どうにか不条理な現実と共存できる術を探す。天災や疫病をキャラクター化し、時に神として祀るのも、有為転変の世界を受け入れた上で、それでも生き抜くという覚悟の現れであったのかもしれない。
日本の「マツリ」の根本(ルーツ)は、荒ぶる魂を鎮め、衰弱した魂を活性化させる儀式にあるという。民俗学のほうではこれを「たましずめ」「たまふり」と言うらしいが、ここでいう魂(たま)とは、神々や死者だけを指すのではなく、生きている私たちの魂も含まれる。 先が見えず、殺気立ち、ささくれ、消耗する日々。
北尾さんたちが強い覚悟と細心の注意でもって具現しようとしているあたらしいマツリは、現在の私たちの魂をどう鎮め、どう揺さぶってくれるのだろうか。

山口とも(日本廃品打楽器協会会長)
とんでもない世の中になってしまった。あらゆることを想定して音楽活動をしてきたが、今回のような事態になると自分の無力さを感じる。そんななかで、オンライン・レクチャーという新たなホームでアーティストの魅力をどこまで届けられたか。劇場とアーティストが結託し世界に知ってもらう良いチャンス。さらに『東京ディグ/ライズ 2』からの発信に期待したい。アーティストは何が起きても、人々を楽しませるために生き抜いていかなければならない。

大石始(ライター)
東京という場所には多層的な歴史が刻み込まれています。コロナ禍に入って都市の持つ様々な機能が麻痺するなか、その古層に眠るものを揺り動かし、ダンスという身体表現を通じて再構築する『東京ディグ/ライズ 2』はとても意義深い試みだと感じます。身体と都市の新たな関係を探る公演になるはずです。

日程・ワークショップ参加者・出演

Dチーム:9月20日(日)15:00
井口碧、小畑水芙、折田侑駿、柿原寛子、椛島一、小林桜子、三戸いくの、富岡晃一郎、橋本涼音、MIKI、三鶴泰正、南誉士広、三輪麗水、森菜摘

Rチーム:9月21日(月・祝)15:00
上松萌子、大上久美子、木村麻子、染宮久樹、田尻咲良、都田かほ、中田佳音、なかむらなおき、生田目麗、橋詰高志、福岡悠莉、福島玖宇也、本間夏梨、山口千栄、山田麻子

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お問い合わせ

東京芸術劇場 事業企画課 芸劇danceワークショップ担当
TEL:03-5391-2111(平日10:00~16:00)

開催場所

東京芸術劇場 シアターイースト

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主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場・アーツカウンシル東京、東京都
助成
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会