アーツカウンシル東京の事業

Lecture Performance by mamoru
「THE WAY I HEAR / 想像のための幾つかのスコア」

サウンド・アーティストのmamoruは、現在オランダのハーグ王立芸術アカデミーと王立音楽院にて「アーティスティック・リサーチ」の研究を行っています。日本でまだ耳慣れない「アーティスティック・リサーチ」は、科学的手法とは異なるリサーチ手法として欧州を中心に専門的に研究・実践が行われており、アカデミックな領域におけるアートやアーティストの位置づけに関して活発に議論されています。

このプログラムではオランダにおけるmamoruの研究内容を紹介するとともに、現在進行形の複数のフィールドワーク(「アルノルドス・モンタヌス」:資料をもとに想像で日本書誌を執筆した17世紀のオランダ人を巡るリサーチ、「B.S.ライマン」:19世紀末に北海道にて地質調査を行い日本初の近代的な地質図を作ったアメリカ人を巡るリサーチ、「風を知るために」:世界各地の風と風を知る人達を巡るリサーチなど)をレクチャー・パフォーマンスという形で共有。文字・声(テキスト)を「想像のためのスコア」と捉え、各種資料などをもとに想像し文字化されたサウンドスケープ・テキストや、言語によって作られ得る抽象的な状況を交えつつ、参加者とも「恊想」しながら、私達が生きている現在の世界を知るための一つの方法を紹介します。

※この事業は、東京アートポイント計画のアートプログラム「新規事業リサーチ」の一環で実施します。

出演

●mamoru:
1977年大阪生まれ。近年は身近な物や行為から生まれる微かな音をとりあげる「日常のための練習曲」や、様々なロケーションで過去ー現在ー未来/架空の音風景を実際のリスニングやリサーチによって書きおこす「THE WAY I HEAR」などのシリーズ作を発表。普段あまり気にとめない音を「聴くこと」から知りうる世界を提示。国内外で多数の展示、フェスティバルなどに参加。最近の展示に「MEDIA/ART KITCHEN」(アヤラ美術館、マニラ、2013)、「十和田奥入瀬芸術祭」(十和田湖、2013)、「虹の彼方」(府中市美術館、2012年)、「再考現学」(国際芸術センター青森、2011年)など。2010年「Tokyo Experimental Festival」(トーキョーワンダーサイト主催)にて最優秀賞を受賞。www.afewnotes.com

●ゲスト:木埜下 大祐 (Daiske KINO-SHITA)
金沢市出身。ハンブルク音楽院(石川県芸術インターンシップ在外研修員)を経て、ブレーメン芸術大学卒業。現代音楽演奏コンクール<競楽>にて審査委員特別賞の他、入賞多数。グイヤンシンフォニーオーケストラ首席フルート奏者を経てソリストに転出。アジアを中心に世界各地に現代音楽祭等で演奏している。作曲家としては、2013年、オペラ「東京ファウスト」が初演され、好評を博した。2012年度トーキョーワンダーサイト・アーティスト・イン・レジデンス。 現在、アジア同時代音楽協会(ADOK)会長。東京成徳短期大学非常勤講師。日本・フィンランド新音楽協会会員。

お申し込み

●定員:40名(要事前申し込み。定員に達ししだい、申し込みを締め切らせていただきます。)
●件名を「レクチャー・パフォーマンス申し込み」とし、「お名前」「ご所属(ご職業)」「メールアドレス」「当日連絡先(携帯電話など)」をご記載のうえ、info-ap@bh-project.jpまでお申し込みください。席に余裕のある場合は当日も受け付けます。
●料金:無料

※お預かりした個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用します。

お問い合わせ先

公益財団法人東京都歴史文化財団
東京文化発信プロジェクト室
〒130-0026
東京都墨田区両国3-19-5 シュタム両国5階
Tel : 03-5638-8803 Fax : 03-5638-8811
E-mail:info-ap@bh-project.jp

主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
音響:小松音響研究所

東京文化発信プロジェクトROOM302 東京都千代田区外神田6-11-14(3331 Arts Chiyoda 3F)