アーツカウンシル東京の事業

東京芸術祭2018

東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指した都市型総合芸術祭を実施します。2018年度より宮城聰氏が総合ディレクターに就任し、参加事業ディレクターと協働する「プランニングチーム」によって展開します。東京芸術祭 直轄プログラム、フェスティバル/トーキョー、芸劇オータムセレクション、としま国際アート・カルチャー都市発信プログラム、APAF-アジア舞台芸術人材育成部門の5事業によって舞台芸術の魅力を広く発信します。

東京芸術祭 直轄プログラム

会期
2018年10月18日(木)~11月4日(日)予定

イタリアを代表する演出家コルセッティがオーディションを開催し、全出演者を自分の目で選んでつくる『野外劇三文オペラ』を池袋西口公園で上演(500円 ほか)。フランスからは、ジャンヌトーの大ヒット作『ガラスの動物園』、ステレオプティク『ダーク・サーカス』を上演。振付家メルラン・ニヤカムは、静岡の子どもたちが善悪を超えた子どもの宇宙を描く『空は翼によって測られる』、人生経験豊かな日本の女性たちから希望を紡ぎ出す『アダルト版ユメミルチカラ』の2作品で参加。国際コラボレーションとして、三重・第七劇場と台北・Shakespeare’s WildSisters Groupによるコラボレーション『珈琲時光』を上演。いずれも低価格で観覧できるプログラムとなる。

ディレクター:横山義志

フェスティバル/トーキョー18

会期
2018年10月13日(土)~11月18日(日)

同時代の舞台作品の魅力を多角的に紹介し、舞台芸術の新たな可能性を追求する国際舞台芸術祭。11回目の開催となる本年度は、現在進行形のアジアの舞台芸術やアートを紹介するアジアシリーズで、タイ人振付家ピチェ・クランチェンによる野外公演をはじめ、バングラデシュやカンボジアの作品など、F/Tでしか出会えない作品を上演。また、F/Tとともに新たな境地を開拓し続けるマレビトの会など、日本の先鋭的なアーティストの作品を上演する。新ディレクターによるプログラムとして、シンポジウムなどの開催にも力を入れる。

ディレクター:長島確
共同ディレクター:河合千佳

芸劇オータムセレクション

会期
2018年9月1日(土)~11月25日(日)

東京芸術劇場の主催事業の中でも国際色豊かで、新たな表現の扉を開く4演目が東京芸術祭に参加。東京芸術劇場の芸術監督でもある野田秀樹が演出・出演する『贋作 桜の森の満開の下』、イキウメの前川知大による「水木しげるの世界」をモチーフとした書下ろし新作『ゲゲゲの先生へ』、コンテンポラリー・サーカスのパフォーマーであるカミーユ・ボワテルの新作プロジェクトと、国内外のアーティストによる注目の作品が集結。池袋西口公園では、オーストラリアのカンパニーバック・トゥ・バック・シアターによる『スモール・メタル・オブジェクツ』を上演する。

ディレクター:内藤美奈子(東京芸術劇場制作担当課長)

としま国際アート・カルチャー都市発信プログラム

会期
2018年9月1日(土)~12月9日(日)

2019年「東アジア文化都市」国内都市に決定した豊島区は、区が誇る芸術・文化の魅力を世界に向けて発信し、まち全体が舞台の、誰もが主役になれる劇場都市「国際アート・カルチャー都市」を目指している。今年度は、野外パフォーマンス『大田楽いけぶくろ絵巻』のほかにも、伝統芸能事業を拡大。「伝統芸能@南池袋公園事業」として、野村万蔵の構成・演出による伝統芸能公演『日本の芸能三番叟~中世から江戸へ~』、表現豊かな民俗舞踊が集結する『ひとはおどるー日本の民俗舞踊ー』を実施する。あうるすぽっとでは、浪曲師の玉川奈々福による新企画『奈々福の、惚れるひと。』、映像ディレクター芳賀薫とコンドルズの近藤良平による「ダンスで演劇『右回りの男』」、ロンドンパラリンピックでもパフォーマーとして活躍したダンスアーティスト南村千里による新作『光の音:影の音』を上演。第30回を迎える「池袋演劇祭」も実施する。

ディレクター:根本晴美(あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)制作統括チーフプロデューサー)、 杉田隼人(公益財団法人としま未来文化財団みらい文化課プランセクション事業企画担当)

APAF-アジア舞台芸術人材育成部門

会期
2018年10月15日(月)~11月12日(月)

アジア地域から若手アーティストを選抜し、国際共同制作や国境を越えたネットワークづくりのキーとなる人材の育成を目指す。「国際共同クリエーション」では前年度の国際共同ワークショップ
から選ばれたインドネシアの演出家ユスティアンシャ・ルスマナによる『Beautiful Trauma』をスケールアップして上演。「国際共同制作ワークショップ」では、ディレクターの多田が課した“Violent”をテーマに、参加者たちがオリジナル3作品を仕上げ発表する。未来の舞台芸術界を担う新しい才能を発掘・育成するためのプログラム「アートキャンプ」では、10日間の滞在の中で、参加者たちがレクチャーや観劇、ディスカッションなどで実践力を高める。いずれも一部を一般公開予定(無料)。

ディレクター:多田淳之介

開催場所

東京芸術劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、南池袋公園 ほか

クレジット

主催
東京芸術祭組織委員会【アーツカウンシル東京・東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、フェスティバル/トーキョー実行委員会】

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