既存のジャンルでは括ることのできない上演芸術のための実験的プラットフォーム「Alternative act」による、アートとテクノロジーの祭典、Tech Performance Fes。常に形を変え続ける世界の中で、技術や芸術もまた一様であり続けることはできない。デジタル・ネイティブやポスト・インターネットといった情報技術の日常化を指す言葉それ自体も空気のように世界を満たしている。テクノロジーは、新しい時代を象徴する便利な道具としてではなく、いつでも目の前に、前提条件として存在している。少なくとも、私たちの目にはそのように見える。芸術の意味が、テクノロジーのあり方が、無限に拡がり変化し続ける世界で生まれてくる表現は、一体どんな形を見せてくれるだろうか。東京都足立区千住のとある地下空間、歴史の地層に挟まれたエアポケットのような場所に立ち現れる、新しい世代の表現者たちによる二日間のパフォーマンス・イベント。