Ayuoの自伝「アウトサイド・ソサエティー」に基づく語り音楽劇。様々な文化から来た家族の間で起きた文化的な衝突、アイデンティティーの問題をテーマとする。中世ヨーロッパ音楽、日本伝統音楽、オリエント音楽、プログレッシブ・ロックの要素を取り入れた楽曲を演奏する。
Ayuo:歌、ギター、ブズーキ、ウクレレ、台本、映像、作詞・作曲
中村 明一:尺八
久東寿子:二十五絃箏
上野洋子:歌、アコーディオン、ベース、打楽器
立岩潤三:パーカッション、ドラムス
【夢枕】
夢枕は、2015年に、Ayuo作曲・台本の朗読と音楽のための作品「カール・ユングの夢日記」を演奏するため、ユングの考えにも影響を受けている尺八演奏者の中村明一との協力で設立された。複数の民族、文化、習俗、言語が交わる環境に常に身を置いてきた音楽家Ayuoが創作する音楽を声、日本の伝統楽器、アジアの打楽器、洋楽器のアンサンブルにより演奏する。様々なスタイル・民族の音楽に精通した演奏者が、その技巧をあますことなく発揮し、異なる文化の音楽、楽器の響きを調和させ真に多文化多民族的と言える新しい音楽を創造し発信するグループ。
[Ayuo]
作曲家・ピアニスト高橋悠治の長男として生まれる。ニューヨークで育ち、60年代後半のアメリカの実験音楽、文学、アートに影響を受ける。両親の家庭は数回離婚と結婚を繰り返し、育てた両親にはイラン系アメリカ人、アイルランド系アメリカ人、イギリス人等様々な文化と宗教的な考えが飛び交う中で育った。こうした環境がAyuoの文化的な背景を作った。18枚のソロ・アルバムを日米で発表。坂本龍一、ジョン・ゾーン 他、多くのアーティストと共演。中世の吟遊詩人の音楽に強い影響を受け、古代音楽にみられる世界の繋がりを独自のサウンドで創作しつづけている。近年の作品ではデュラスやウインターソンの文学作品に基づく音楽劇やルーミ等の古代思想、世阿弥等の言葉に基づく作品を発表している。ジャンルとしては、ニュー・クラシックスから前衛サイケデリックやワールド・ミュージックまでを含む。
夢枕
yumemakura2020@gmail.com
すみだトリフォニーホール 小ホール(東京都墨田区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。