シアターコモンズは、演劇の「共有知」を活用し、社会の「共有地」を生み出すプロジェクト。日常生活や都市空間の中で「演劇をつかう」、すなわち演劇的な発想を活用することで、「来たるべき劇場／演劇」の形を提示することを目指している。演劇的想像力によって、異質なものや複数の時間が交わり、日常を異化するような対話や発見をもたらす経験をアーティストとともに仕掛けていく。
今回は「孵化／潜伏するからだ」をテーマにしたキュレーションによる12プログラムを、港区内の複数会場とオンラインでリアル・リモート参加を選べる新形態で開催。ツァイ・ミンリャン、中村佑子、小泉明郎、スザンネ・ケネディらによるVR/ARを活用した映画や演劇公演、百瀬文によるセラピーパフォーマンス、高山明/PortBのツアーパフォーマンス、佐藤朋子のレクチャーパフォーマンス、そしてバディ・ダルルによるワークショップを実施。コモンズ・トーク2回、コモンズ・フォーラム2回をオンラインで配信した。