アーツカウンシル東京の事業

すべておぼえる

  • 団体名 : 佐藤史治
  • 区分 : 都内での創造活動
  • 助成タイプ : 単年個人
  • 分野 : 美術・映像

事業概要

「すべておぼえる」では日比谷公園内にあるモニュメントや植物、公園の歴史解説や利用案内といった、園内にある〈看板〉をはじめとした言葉をできる限りすべて集め、それらを素材にした作品を図書館の一角で発表した。すべておぼえる、ということの(不)可能性に焦点を当て、〈看板〉から抜き出した出来事を時系列に並べた書籍をもとに、パフォーマンスを伴った映像作品を1点、言葉をすべて書き写した紙片の束(来場者は自由に持ち帰ることができる)と、その書き写す様子をランダム再生した長尺の映像作品1点、園内の地図を2人で思い出しながら描いたドローイング1点を発表した。時系列に沿ってリニアに編集された書籍と、ランダムに束ねられた紙片。あわせて、言葉を集約したハンドアウトも制作して配布した。なお、本事業は国際芸術祭「東京ビエンナーレ2020/2021」の参加企画として実施した。

プロフィール

【佐藤史治】
1989年奈良県生まれ。2014年筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。2011年に佐藤史治+原口寛子を結成。人間関係の一番小さい網の目である2人というユニットを起点に、結び合わせたり隔てたりする「あいだ」に関心を持ちながら、主に映像を用いた作品やプロジェクトを共同制作している。最近の展覧会に個展「ツーツー」(2020年 金沢アートグミ、石川)、「東京ビエンナーレ2020/2021」(2021年 千代田区立日比谷図書文化館、東京)など。

実施場所

千代田区立日比谷図書文化館


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。