アーツカウンシル東京の事業

銀座の装い考現学

  • 団体名 : ピースリーマネジメント有限会社(P3 art and environment)
  • 区分 : 区分なし
  • 助成タイプ : 単年

事業概要

当初はオーディオガイドを活用した完全非接触式の展覧会フォーマットの開発を想定していたが、新型コロナウイルスまん延防止等重点措置が1月から3月にかけて東京都に発令されたため、ワークショップなどを通じてオーディオガイドの制作リサーチを進め、その内容をもとに銀座地域の方との意見交換を行った。銀座地区の意思決定機関である全銀座会、通り会や町会の皆様のご協力のもと、アーティストの西尾美也さん、音声ガイド製作者の松田高加子さんを講師に迎え、路地を行き交う人々を定点観測し、リアルタイムで言葉で描写することにより“採集”するワークショップを実施した。ワークショップでは、二ヶ所の路地を参加者全員で巡った後、自由時間を設け、各自が採集場所を選定した。その後、音声を聴き合い、意見交換を行った。

プロフィール

【ピースリーマネジメント有限会社(P3 art and environment)】
1989年に P3オルタナティブ・ミュージアム 東京(現 P3 art and environment)を開設。1999年までは東京・四谷の禅寺、東長寺境内地下の講堂を拠点に、その後は場所を特定せずに、自然や都市、社会などの環境と呼応するさまざまなアートプロジェクトを各地で展開。とかち国際現代アート展『デメーテル』(2002年)、横浜トリエンナーレ2005、別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』 (2009年、2012年、2015年)、さいたまトリエンナーレ2016など。


【西尾美也】
美術家。1982年奈良県生まれ、同在住。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現領域博士後期課程修了。文化庁芸術家在外研修員等を経て、現在、奈良県立大学地域創造学部准教授。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクトを国内外で展開。ファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」も手がける。近年の主なグループ展に、「study:大阪関西国際芸術祭」、「東京ビエンナーレ2020/2021」など。奈良県立大学実践型アートマネジメント人材育成プログラム「CHISOU」ディレクター。代表理事を務める一般社団法人CHISOUの運営で、2022年1月に奈良のまちなかにアート・ファッション・学び合いの拠点「DATSUEBA」をオープンした。

実施場所

銀座の路地


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。