本事業は、ものとの触覚的な体験にフォーカスするパフォーマンス、オブジェ、映像作品の展示によって、非人間や他者と出会う新たな表現の仕組みを提示する。現在、私たちを取り巻くパンデミック、戦争、自然災害という危機的な状況の中で、人間が他者や非人間の存在といかに関わるかを考える態度が求められている。本事業では、人形劇や楽器演奏といったものとのロマンチックな戯れを手がかりに、参加者にあらゆる存在と触れ合うための抱擁の感覚を味わってもらうことを試みる。展示内容としては、人間とものが互いに触れ合うオブジェクト・シアターをコンセプトに、人形やものと交感する映像作品、オブジェ、パフォーマンスによって構成された。
キュレーション:権祥海(Kwon Sanghae)
アーティスト:好光義也(Yoshimitsu Yoshiya)
スタッフ:岩田智哉(Iwata Tomoya)
【権祥海】
キュレーター。1990年韓国生まれ。東京藝術大学国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻博士課程修了。現代美術とパフォーミング・アーツを横断するキュレーション、プラットフォーム運営、研究活動を主軸に、パフォーマンスにおける共集性、個人や共同体のトランスナショナルな歴史実践を捉えている。主な企画に「覚醒と幻惑:見えないものとの対話」(ゲーテ・インスティトゥート東京、2022)などがある。
権祥海
ksh959@gmail.com
The 5th Floor(東京都台東区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。