本企画では、『ロスト・イン・トランスレーション』『ライク・サムワン・イン・ラブ』『珈琲時光』といった、東京/TOKYOの街を多様な角度から捉えた様々な映画を上映した。『ライク・サムワン・イン・ラブ』の撮影監督の柳島克己氏、監督補のショーレ・ゴルパリアン氏、音楽評論家のピーター・バラカン氏、『珈琲時候』に出演した一青窈氏など、多彩なゲストを迎えて、なぜ東京/TOKYOの街は世界中の作家たちを魅了し、そのクリエイティビティを刺激してきたのかを紐解くトークを展開した。来場者は、スクリーンの中に遺されてきた様々な東京/TOKYOに時間や空間を超えて身を置くことで自ずとその都市像を揺るがされ、映画と東京を巡るトークセッションに参加することで、東京/TOKYOという概念が再構成される体験を得た。また、被写体となった街が語りかける記憶や物語から、重層的な東京の魅力を感じ取ることができた。
【ユーロスペース】
1977年にシネクラブとして発足。同年1月に「ドイツ新作映画祭」を戦後初めて開催。ヴィム・ヴェンダースなど現代ドイツを代表する監督を日本に紹介してきた。1982年にミニシアター「ユーロスペース」を渋谷・桜丘に開館。「シネマスクエアとうきゅう」らとともに、ミニシアター・ブームの草分けとなる。その後もユーロッパ及びNYインディペンデント、アジア映画の新作を中心に輸入。配給を続けている。
〒150-0044
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 4F
ユーロスペース
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