アーツカウンシル東京の事業

伶楽舎雅楽コンサート no.41 江戸城の雅楽〜さまざまな試み〜

  • 団体名 : 一般社団法人 伶楽舎
  • 区分 : 都内での創造活動
  • 助成タイプ : 単年
  • 分野 : 伝統芸能

事業概要

雅楽といえば平安貴族の姿が思い浮かぶが、雅楽が復興・隆盛した時代として江戸時代を忘れることはできない。
三代将軍家光は二条城で舞楽「青海波」を約200年ぶりに復興させ、八代将軍吉宗の二男、田安宗武は雅楽研究に没頭して復曲を試み、膨大な楽譜を残した。儒学者らも雅楽に関心を持ち、荻生徂徠は裏紙に書かれた「秋風楽」の笛譜と歌詞を発見して、琵琶をつけて歌ってみたりしている。
この演奏会前半ではこうした試みをご紹介し、後半では、文政6年(1823)に江戸城で公卿と三方の楽人、紅葉山楽人らによって奏された、営中管絃の一部を演奏し、江戸時代のエネルギーに満ちた雅楽の一端を紹介した。

<演目>
舞楽 青海波
管絃 正宮調調子 安楽曲(田安宗武「楽曲考附録」より)
荻生徂徠編 秋風楽 (歌詞「琴用指法」より)

文政6年 (1823) 江戸城 柳営管絃より
呂 双調調子、催馬楽「席田」、鳥急 残楽
律 平調調子、萬歳楽 (延只拍子)、催馬楽「伊勢海 (只拍子)」、五常楽急

出演:伶楽舎
企画協力・復曲考証:遠藤徹(東京学芸大学教授)

プロフィール

【一般社団法人伶楽舎】
雅楽演奏グループ。1985年に芝祐靖が創立。現音楽監督・宮田まゆみ。発足以来、現行の雅楽古典曲だけでなく、廃絶曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の演奏にも積極的に取り組む。これまでに湯浅譲二、一柳慧、池辺晋一郎、北爪道夫、細川俊夫、猿谷俊郎、伊佐治直、桑原ゆうなどに新作を委嘱。また、武満徹「秋庭歌一具」は発足当初より重要なレパートリーの一つで、国内外で再演を重ねる。2002年中島健蔵音楽賞特別賞受賞。「伶楽舎第十三回雅楽演奏会~武満徹 秋庭歌一具」で第16回佐治敬三賞受賞。2020年ENEOS音楽賞邦楽部門受賞。

お問い合わせ

〒160-0012
東京都新宿区南元町19-2 千日谷会堂内
一般社団法人 伶楽舎
理事
宮丸直子
TEL:03-5259-2011
FAX:03-5259-2011
info@reigakusha.com

実施場所

四谷区民ホール


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。