この事業は、スペイン・カタルーニャ地方出身の作曲家フェデリコ・モンポウの生誕130年を記念して、彼の偉業を改めて振り返り、その独自性だけでなく普遍性、そして拡張性を示した。同時にモンポウと縁があった作曲家である平吉毅州の、彼や彼をはぐくんだ文化への深い理解そして共感から生まれた作品「カタロニアの風」も演奏することで、真に国際的な文化交流のかたちを提示した。
出演者は我が国の著名なギタリストである徳永真一郎、そして同じく著名なヴァイオリニストであるヤンネ舘野と彼が率いる弦楽四重奏団のメンバーであった。
プログラムは、モンポウの代表作である作品集「歌と踊り」から7曲を、日本を代表する作曲家の平吉毅州がギターと弦楽四重奏のために編曲されたもの、そしてその平吉が同じ編成で作曲した「カタロニアの風」をメインとして、その他モンポウの有名曲を日本人が室内楽に編曲したものなどで構成された。
【「カタロニアの風」実行委員会】
「カタロニアの風」実行委員会は、出演者が多く、使用する楽曲の譜面の調査や作成などの制作における多くの作業量が必要となる今回の事業を円滑に進めて達成するために結成された。実行委員長の礒村隆広は、長年銀行で勤務してきたこともあり、高い事務処理および遂行する能力を所持している。またメンバーのうち同様に中核をなす山田満は、同じ実行委員メンバーの山田美樹が行ってきたコンサート制作事業でもクラシック等の音楽コンサートの企画制作を5年以上にわたって担当し、十分なスキルを所持している。
ルーテル市ヶ谷ホール(東京都新宿区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。