5/30から6/2までスタジオ空洞にて公開された、傷-風化をテーマとする幻視譚のパフォーマンス、映像、造形作品をふくむ空間構成。
骨格のごとき梁やレールに囲まれ地上の音が鈍く聞こえる、洞窟や体内を彷彿させる地下空間を池袋の街に空いた傷としてデザインし、各小企画の断片が組み上がった風景が、来訪者の流入/出を経て再び解体されるまでを観察した。
「傷」と「風化」、それにより繋げられた一見ばらばらな諸モチーフ(虫、群体、文字、穴、視線、踊り、土、太陽など)を、記憶とその消失のイメージに重ね、実験を繰り返しつつ様々な作り手によるアイディアを集合させ4日だけの作品として提示した。
パフォーマンス:[傷を纏う、歩く] [素描:洞(うろ)] [s summm——]
映像:[おおしごと/おままごと] [もじもじするもじ] [A Scene]
美術:[傷-風化] [土と太陽]
パフォーマー:Hiroki・Jin-Zo・Miu・moemodan・植咲直・鈴木亜里沙・幻視譚
<スタッフ>
企画:西山珠生・にたろ、美術・音:西山珠生、照明デザイン:中村仁、音響効果:茅岡夏季、振付:Jin-Zo・加藤葉月、制作:さいとうさおり
【幻視譚】
幻視譚は、西山珠生が主宰する創作ユニット。2021年設立。西山珠生、加藤葉月、にたろを中心として活動する。
―まぼろしをみるものがたり―
世界を織りなす幾層もの幻想を見つめ、夢の現、現の夢を描き出す。
夢想と現実の境界がほどけゆく瞬間を、詩的リズムをもった言葉・仕草でからめとり、ひとつの景色として描き出すべく、舞台作品をはじめとして創作を続ける。
幻視譚
主宰
西山珠生
genshi.tann@gmail.com
スタジオ空洞(東京都豊島区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。