桂諷會企画公演「序之舞三番能」は、観世流シテ方能楽師の長山桂三が会長を務める「能・狂言鑑賞の会」が主催し、アーツカウンシル東京による助成を得て開催された能公演である。各公演において長山桂三が主演を勤め、「野宮」(2023年12月第1回公演)、「楊貴妃」(2024年3月第2回公演)、「定家」(2024年6月第3回公演)という3つの演目を上演。併せて各回ともに本公演に先立って事前講座を開催し、その模様は後日、ウェブ配信もおこなった。
本事業は能の舞事のひとつである「序之舞」が核となる演目を同一の演者が舞うことで、その異同を明らかにすることを意図したものである。また、観客の誰もが第一線で活躍する演者の技と芸を近くに感じられることも重要な要素と捉え、東京・南青山にある銕仙会能楽研修所という小規模な劇場をメイン会場として本公演を実施した。
【能・狂言鑑賞の会】
観世流能楽師・長山桂三が自身の芸の向上と能楽普及を目指して設立。世田谷上野毛にある稽古舞台「世田谷長山能舞台」(2017年落成)で定期的にワークショップを開催している。コロナ禍以前は、講座「能の世界に触れてみませんか」を毎月開催し、実技鑑賞のほか、面装束の鑑賞や謡を実際に体験して頂き、能の演目を紐解きながら、能のいろはに触れてもらう事業を行っていた。現在は、桂諷会(長山桂三社中)会員のお稽古を月4回、「Let’s Try!!『謡曲・仕舞』おケイコマンツーマン」と題し、3ヶ月(月2回)を1クールとしてお稽古を行っている。また、インバウンドゲストに向けて能の体験などを行っている。
〒158-0093
東京都世田谷区上野毛4-31-3
能・狂言鑑賞の会
会長
長山桂三
050-1018-1863
noh@keizou.net
第2回公演
事前講座:2024年3月3日(日)
本公演:2024年3月17日(日)
第3回公演
事前講座:2024年6月9日(日)
本公演:2024年6月30日(日)
事前講座:世田谷長山能舞台
(東京都世田谷区)
本公演:銕仙会能楽研修所
(東京都港区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。