2023年3月28日に逝去した坂本龍一は、1990年代初頭の黎明期よりインターネットに関心を持ち、インターネット・ライヴを実施するなど、作品へのメディア・テクノロジーの導入を積極的に行なってきた。その後も、現代美術からメディア・アートの分野において、多くの作品を制作した。本展覧会は、坂本とコラボレーションを行なったライゾマティクスの真鍋大度と、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で坂本の展示を数多く手がけた主任学芸員である畠中実の共同キュレーションで、メディア・アート分野においてもはかりしれない功績を残した坂本の追悼とともに、坂本の残した演奏データをもとにした作品や、高谷史郎やカールステン・ニコライ、毛利悠子、李禹煥など国内外のアーティストによる坂本と関わりのある作品を展示することによって、坂本の活動を継承し、展開する、未来に向けた坂本龍一像を提示することを試みた。
【株式会社アブストラクトエンジン】
株式会社アブストラクトエンジンは、2020年に旧社名である株式会社ライゾマティクスから社名を変更。2006年、前身のライゾマティクスの設立以来、アート、広告、エンターテイメントの分野で先進的な表現を追求している。新社名「アブストラクトエンジン」の由来は、フーコーやドゥルーズ、ガタリが引用した「抽象機械」の概念から着想。現代において、社会の動力として機能することを目指し、実証実験と社会実装を推進する。
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株式会社アブストラクトエンジン
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NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東京都新宿区)