インスタレーション作家(euglena)と建築デザインユニットShu Ha Re:がコラボレーションし、新たな作品を制作した。この展覧会は、文章、鉱物、平面作品、そして空間が融合した展覧会である。薄い布で仕切られた空間を進む体験の中で、鑑賞者は文章を読み進めながら空間の奥へと進む。時に、文章の合間に置かれた鉱物は、文章の挿絵のように物語と連動して見える。文章を読み終える頃には、輪郭のはっきりしない平面作品とやわらかい光が差し込むひらけた空間に辿り着く。
この展覧会の「催眠」についての文章、粘土で作られたような丸い鉱物、柔らかな像を写す薄い和紙に覆われた平面作品、「半睡半醒」をテーマとした空間を構成要素とした展覧会は、鑑賞者に「心の旅」という鑑賞体験を提供する。
【(euglena)】
(euglena)は、東京でインスタレーション作家として活動。
1993年生まれ。中華系タイ人とペルー生まれ日本人の両親のもと、日本に生まれ東京で活動する。「無垢に自身を再認識する」をコンセプトに、タンポポの綿毛で構築された、人工的な動力に拠らないインタラクティブ作品を制作し、心理学や身体をテーマとする作品も手がける。近年では、種子にならなかった綿毛を用いた近作を含め、テクノロジーのサイクルとは違う時間の流れを可視化し、内的な時間へと誘う作品を発表している。
FIlTER gallery(東京都江東区)
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