オーケストラ・ニッポニカ第44回≪ヨーロッパの辺境の音楽・その先に≫
日本のオーケストラ作品にバルトークの影響が明確に現れたのは、第二次大戦後の1950年代のことであった。中でも小倉朗(1916~1990)と間宮芳生(1929~)は、その決定的な影響を受けた。小倉は、バルトークの音程とリズムの組み立てに民俗音楽及び言語の特性との関係を見出し、間宮は、バルトークと民俗音楽の関係に社会主義的意義を探し当てようとも試みた。ふたりの作曲家が、1950年代から1970年代にかけて、バルトークの音楽と作曲姿勢からどのように影響を受け、どのように脱却して独自の音楽的魅力に到達したかを検証しようとする企画である。
バルトーク:舞踏組曲 (1932)
小倉 朗:ヴァイオリン協奏曲 (1971)(*)
小倉 朗:オーケストラのための舞踊組曲 (1953)
間宮 芳生:オーケストラのための2つのタブロー‘65 (1965)
指揮:野平一郎 ヴァイオリン:高木和弘(*)
【芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ】
2002年創設以来、120曲以上の日本の管弦楽作品を演奏して、多くの作曲家の業績を紹介している。また、文化庁等の委託を受けて、2004年には北京、2007年にはハノイ、2013年にはマニラで国際交流音楽祭事業を主催。2018年5月発売のCD「芥川也寸志:交響曲第1番ほか」は、専門誌、朝日新聞などで特選盤に選ばれている。2016年6月に作曲家・野平一郎がミュージック・アドヴァイザーに就任。
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芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ
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