「現代音楽×能」は能の声楽「謡」のために作曲された現代音楽の新曲を発表する公演で、2010年開始からこれまでに世界19ヵ国40名の作曲家が楽曲提供した。本公演は第10回記念として世界初演に加え、これまでの能声楽のレパートリーより選曲して演奏した。アヌリース・ヴァン・パレイス、坂田直樹の新曲の世界初演、クロード・ルドゥの日本初演などを能声楽家・青木涼子、ヴァイオリンの成田達輝、周防亮介、ヴィオラの東条慧、チェロの上村文乃等若手弦楽器奏者が行った。
【ensemble-no】
2007年に、能声楽家・青木涼子を中心に設立された、能楽と現代音楽の融合を追求・実践するアンサンブルである。国際的に活躍する現代音楽作曲家に能の「謡」を素材に用いた作品を委嘱し、日本の伝統文化を踏まえた新しい文化の提示、また伝統芸能の現代における文化的意義の見直しを行っている。歴史と伝統の中で育まれた日本人の美意識を再構築し、世界に発信することを目的としている。
東京文化会館小ホール(東京都台東区)
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