この事業は日系カナダ人の歴史をテーマに舞踏家の我妻恵美子と日系四世でマスクアーティストであるミヤ・ターンブルが、文化的アイデンティティ、移民、世代間の違いといった重要な要素を探求し、共同で舞踏公演の創作を行った。見過ごされてきた移民の歴史に光を当てることで、現代社会の共存のあり方を考える機会を提示した。我妻はカナダのハリファックスで約3ヶ月滞在し、日系カナダ人に対してアンケート調査も行い、そこから舞踏の振付を行っていった。滞在中に舞踏ワークショップも6回開催し、舞踏の認知を広げることに貢献した。ミヤはこの作品の為の新しいマスクを創作した。新移住者でもあるGozu Mezu(杉山仁志)が音楽を担当し、オリジナルで創作しライブ演奏も行った。舞台だけでなくSNSを利用した創作過程の情報発信も日本語と英語で行い、世界に向けて広く周知されるよう努めた。
【AGAXART】
AGAXARTは、身体、精神、魂の探求を通じて人々の創造性を高めること目的とした団体である。舞踏ワークショップ、公演、イベントの企画・運営を行っている。舞踏の身体操作を主軸とし、人々が内面の世界と向き合いながら多様な表現の形を見つける場を提供している。また、異なる文化との交流を積極的に行い、地域資源への関心を高めることを目指している。
代表である我妻恵美子は、舞踏家、振付師、そして演出家であり、2015年に舞踊批評家協会賞新人賞を受賞した。
AGAXART
代表
我妻恵美子
agaxart@gmail.com
バスストップシアター(ハリファックス/カナダ)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。