演劇プロジェクト「円盤に乗る派」による新作公演『幸福な島の夜』の上演を、東京都目黒区のこまばアゴラ劇場にて開催した。本作は「最も不気味な他者としての自己」をテーマとし、あらゆるものが絶対的な存在の根拠を失ってしまった現代における、不安定なものたちが不安定なまま点在する様相を、寓話的な物語を通じて描いた。作・演出はカゲヤマ気象台、出演は串尾一輝(青年団 / グループ・野原)、西山真来(青年団)、畠山峻(PEOPLE太)、日和下駄、藤瀬のりこ(青年団)。
【円盤に乗る派】
カゲヤマ気象台を代表とし、2018年にスタートした演劇プロジェクト。日常生活の中の「自由さ」と「豊かさ」を損なうことなく劇場に立ち上げる作品を追求すると共に、その方法を集団のあり方にまで拡張し、「複数の作家・表現者が一緒にフラットにいられるための時間、あるべきところにいられるような場所」を目指す。劇場を訪れ、帰っていくまでに体験する全てを「演劇」として捉え、雑誌の発行、シンポジウムの開催など、上演外の取り組みも積極的に行う。
こまばアゴラ劇場(東京都目黒区)
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