■ザ・プロデューサー・シリーズ アーヴィン・アルディッティがひらく
その年のプロデューサーが独自の視点で現代音楽を切り取り、作品を紹介するシリーズ。2024年は、結成50周年を迎えたレジェンドカルテット「アルディッティ弦楽四重奏団」の創設者 アーヴィン・アルディッティ氏をプロデューサーとして招き、新作委嘱3作品を含むアルディッティ弦楽四重奏団の50年の軌跡を4公演に亘りプログラミング。現代音楽の中で多くの弦楽四重奏曲作品が創出されたのは明らかに彼らの果敢な演奏活動が大きく影響している。「レジェンド」として、さらに未来へと牽引するリーダーカルテットであることを示す公演となった。
■サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo. 46(監修:細川俊夫)
テーマ作曲家 フィリップ・マヌリ
海外の第一線で活躍するテーマ作曲家を招いて作品を委嘱するシリーズでは、フランス現代音楽界を牽引するフィリップ・マヌリをフィーチャーし、オーケストラ作品、室内楽作品、そして日本の若き作曲家がワークショップを通じて貴重な指導を受ける作曲ワークショップを開催。ドビュッシー~マヌリそして次世代へ繋がるフランス音楽界の系譜を音楽として体現できた。大編成のオーケストラ作品、日本の演奏家たちと作曲家との共創、さらに作曲ワークショップでの日本の若手作曲家への作曲指導など、単なる演奏会にとどまらない音楽的、そしてパーソナルな作曲家との交流の場を創出できた。
■第34回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会
芥川也寸志サントリー作曲賞は、公開審査で受賞作品を選出する形式に課題はあるものの、作曲家・作品のコンクールにおいて実演を伴う開催は貴重な存在となっている。選考委員が選出する公式結果と並行して来場者アンケートで選出する「総選挙」も定着しはじめ、単に傍観するのではなく聴衆も参加できる、応援できるコンクール、候補作曲家にとっても自身の作品を聴衆がどのように感じているかを実感できる「コミュニケーション型コンクール」に近づけた。
【サントリー芸術財団 サントリーホール】
サントリーホールは、東京で最初のコンサート専用ホールとして「世界一美しい響き」をコンセプトに1986年秋に誕生し、世界の第一線で活躍する音楽家による創造的で質の高い主催公演を開催し、音楽文化を牽引してきた。1987年から続く現代音楽の祭典”サマーフェスティバル”や、開館25周年の2011年からスタートした初夏の室内楽の祭典“チェンバーミュージック・ガーデン”は国際的な注目を集めている。
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サントリーホール 大ホール、ブルーローズ(小ホール)(東京都港区)