吹奏楽界ではラヴェルの管弦楽作品を吹奏楽へ編曲し主要なレパートリーとしてきた歴史があるが、弦楽器をほぼ含まない吹奏楽では大抵の場合鑑賞上の魅力が増すことはない。
一方、より音色が限られた編成からの編曲であれば、必然的に色彩が豊かになり、より魅力的なラヴェルの楽曲の姿を提示できるのではないか。
そのような考えからラヴェルのピアノ独奏作品と声楽作品、室内楽作品の吹奏楽新編曲による演奏会を企画した。
吹奏楽界への批判の精神をもってそのレパートリーに一石を投じる「新・ラヴェル事件」である。
プログラム:夜のガスパール(モーリス・ラヴェル/湯地晃太郎)、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(モーリス・ラヴェル/姫野七弦)他
指揮:岡村雄之典
演奏:都内音楽大学生・プロ有志
【Symnapse】
Symnapseは若手作曲家によるグループである。
2022年11月に開催した第1回作品展を皮切りに、吹奏楽経験と現代音楽の作曲という共通項を持ったメンバーにより、新たな音楽の可能性の追求とその普及を目指した活動を行なっている。
三鷹市芸術文化センター 風のホール(東京都三鷹市)
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