電気の敵

電気の敵(2025) 撮影:塚本倫子

電気の敵(2025) 撮影:塚本倫子

電気の敵(2025) 撮影:塚本倫子
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事業概要
俳優・舞踊家・振付家の黒瀧保士は、稲垣足穂の短編『電気の敵』(1932年)を起点に、同名の新作パフォーマンスを2025年12月、墨田区江東橋のKVSにて上演した。
本作では、足穂が描いた「電気」を単なる光源としてではなく、外界の刺激が主体の感受性へ侵入し、知覚や思考を撹乱する契機として再解釈し、「電気・伝記・伝奇」という三義を併せ持つ語「デンキ」を作品全体の運動原理として構成した。
舞台上では、光(心象)が身体へ侵入し、身体の履歴が変容し、その変容が物語的逸脱を生み、さらに外界の光景を変化させるという循環構造を「往還」として可視化した。外界→身体→記述→逸脱→外界という経路は固定された因果関係ではなく、往還と混交を繰り返しながら関係性を組み替えていく動態として提示された。
構成・美術・選曲・照明・衣装・出演:黒瀧保士
音楽・編集・美術:箱崎健志
回路設計:高見澤峻介
- 実施時期
- 2025年12月19日(金)- 21日(日)
- 実施場所
- KVS (東京都墨田区)
プロフィール
【黒瀧保士】
黒瀧保士は2010年より佐々木博康にマイムを学び、並行してクラシカルバレエを修得した。2011年以降、勅使川原三郎のダンスメソッドを学び、2021年より創作活動を開始。NODA・MAP作品にアンサンブルとして出演するほか、2023年に『詩のかなたの詩』で最優秀作品賞を受賞。重力・空間・光を主題に、マイムを基盤とした身体表現を国内外で展開している。




