雁渡
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 関田 育子
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
令和4(2022)年度 第2期 東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーI 単年助成



事業概要
[関田育子]は結成当初より、「広角レンズの演劇」という演劇のあり方の実証をしている。「広角レンズの演劇」とは、俳優の身体と劇場の壁や床が観客にとって等価に見えることを目指し、その結果、有用性のもと規定された物事や他人との距離感、あるいは物事に対する遠近法を一度解体し、観客の新たな視点を獲得する演劇をつくる試みである。 今回の事業では、「広角レンズの演劇」を複数の戯曲執筆者の存在によって、「言葉」と演劇の相互関係の面から紐解く。言葉が演劇に及ぼす影響は大きい。例えば、台詞一つで役を規定し、環境をも設定しうる。そのある種の支配力は俳優のみならず、観客の意識にも到達する。観客は戯曲が規定する事柄を検討する余地がない。すると本来もつ演劇の二重性は思考の外に出てしまう。本事業ではこのことを再度考察し、言語による支配のない知覚を得て、知覚上での新たなコミュニケーションの発見を目指す。 クリエーションメンバー:久世直樹、黒木小菜美、小島早貴、佐藤瞳、下地翔太、関田育子、長田遼、林純也、横山媛香、吉田萌、我妻直弥
- 実施時期
- 2023年11月17日(金)-19日(日)
- 実施場所
- シアターグリーン BASE THEATER(東京都豊島区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【関田 育子】
2019年に演劇ユニット[関田育子]として団体を設立。
俳優の身体と劇場の壁や床が、観客にとって等価に見える「広角レンズの演劇」を提唱し、その実践として演劇作品の創作を行っている。2023年『micro wave』で「かながわ短編演劇アワード2023」⼤賞・観客賞を同時受賞。