第八回 翔之會 ─ 十三回忌 五世中村富十郎を偲んで ─
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 矢車会
- 助成区分
- 芸術文化魅力創出助成
- 助成タイプ
- 単年
2023年度 第1期 芸術文化魅力創出助成



事業概要
今回の企画は、江戸歌舞伎の代表作とも言われる歌舞伎一八番の内『矢の根』を市川團十郎丈のお許しを頂き、尾上松緑丈の指導にて上演した。『二人椀久』は、五代目中村富十郎と四代目中村雀右衛門により、1997年12月パリ公演にて絶賛を博した、古典舞踊と海外にも通じる現代感覚のマッチした素晴らしい舞踊作品であるが、今回は祖母の初代吾妻徳穂が“アズマカブキ”と称して海外公演を行ったように日本舞踊家として海外への進出を目指している渡邊愛子が松山を勤め、古典の新作を目指した。 また、この公演は“浅草歌舞伎を育てる会”との共催により地域(交通機関も含む)への宣伝を担って頂き、地域商店街とのタイアップで入場券の販売促進を図った。 浅草は、江戸歌舞伎の発祥の地であることから、その雰囲気も感じてもらえるような演出とした。若者の観客動員増加の為、学生鑑賞券を設けたり、子育て世代の方々にもご観劇頂けるよう託児施設を設置、歌舞伎を初めてご覧になる方にも分かりやすいようイヤホンガイドの無償貸し出しも行った。
- 実施時期
- 2023年10月6日(金)12時、18時の2回公演
- 実施場所
- 浅草公会堂(東京都台東区)
プロフィール
【矢車会】
“矢車会“は歌舞伎俳優、五代目中村富十郎(人間国宝、芸術院会員)が、父四代目富十郎の主宰する矢車座を引き継ぎ、河竹黙阿弥作品の研究・上演を目的として“矢車会”と改め主宰した自主公演を運営するものである。次世代を担う若手俳優、舞踊家、演出家を招いて共に高い芸術性を追求し、現代社会における古典芸能の魅力を発信。現在は、その意を次いで中村鷹之資(五代目富十郎の長男)が中心となり古典芸能の普及に努めている。