たばこと塩の博物館 コレクションギャラリー夏季展覧会「殻の風景画」
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 秋山珠里
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年個人
令和5(2023)年度 第1期 東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーI 単年助成



事業概要
この事業を通して、たばこという人類の文化史に長らく携わってきたものの現在を、博物館が提示する歴史とともに見つめる場を設けた。たばこや喫煙行為に関してかなりの制限やキャンセル行為、ネガティブ・キャンペーンが行われ、映画等の喫煙シーンすらカットされるほどの問い直しを迫られている文化に対して、単に二項対立に留まらないアプローチを提示した。特に子供がメインの鑑賞者である今展覧会期間、このようなセンシティブなテーマを現代アートと文化資料の両方を通して触れることのできる貴重な機会を設けた。また、美術館ではなく文化・歴史的な資料を展示する博物館で、その展示の延長線上に現代アートの展示を行うことによって、芸術作品と博物品の共通点と相違点を感じ、芸術に関する枠組みや認識を問うことを試みた。
- 実施時期
- 2023年7月8日(土)-9月7日(木)
- 実施場所
- たばこと塩の博物館(東京都墨田区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【秋山珠里】
ロードアイランド・スクール・オブ・デザインにてBFA、東京藝術大学大学院美術学科グローバルアートプラクティス専攻にてMFAを取得。中学から大学にかけてを香港・ロンドン・米国で過ごす。日本語では「勿体」と呼称される、主観を媒介する虚数のような概念を探究し、潰れたたばこの箱、ガスボンベといったモチーフのレトリックを用いながら表現しようと試みる。蜜蝋を主な材料として用い、その可塑性を利用して作品そのものを制作に流用することで、あわいの環、あるいは迷路を作り出す。