伝統芸能フェスティバル「二つの世界の狐」
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 一般財団法人観世文庫
- 助成区分
- 大規模文化事業助成
- 助成タイプ
- 単年
2021年度 大規模文化事業助成

能「殺生石 白頭」

出演者
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事業概要
能と歌舞伎は各々に独自の様式美を確立し、我が国を代表する芸能として国内外において高い人気を誇っている。本事業は、観世流能楽師の観世三郎太と坂口貴信、歌舞伎俳優の中村壱太郎と中村児太郎という、古典芸能の次代を担う役者4名を中心におこなわれる特別企画公演である。 上演演目は「狐」を主題とし、能では「小鍛冶」と「殺生石」、歌舞伎では「葛の葉」と「本朝廿四孝・狐火之段」を取り上げる。古来、民話や伝承にもみられるように「狐」は神秘性のある生き物として扱われ、能と歌舞伎の世界でも「狐」が活躍する物語が数多く見られる。本事業では、能と歌舞伎が培った所作や演出の差異を「狐」という共通テーマから掘り下げ、古典芸能の多様な魅力を発信するとともに、両芸能の交流を促すことで相互理解を深めることを目的として公演を実施する。
- 実施時期
- 2022年3月27日(日)第1部:11時開演/第2部:15時開演(2回公演)
- 実施場所
- 二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京都中央区)
プロフィール
【一般財団法人観世文庫】
一般財団法人観世文庫は、日本の伝統芸能「能楽」の一流儀、観世流の二十六世宗家(家元)である観世清和が代表を務める芸術団体である。室町時代に能楽を大成した観阿弥・世阿弥父子の流れを汲む観世家伝来の能面、能装束、古文書などの保存・研究、並びに国内外への能楽普及を目的として1991年に設立。1993年、2012年にはそれら収蔵品を展観する展覧会を実施し、2016年にはアメリカ・ニューヨークにて開催されるリンカーンセンターフェスティバルの招聘により、大規模な海外公演を実施した。