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Water/proof

※採択時点での情報です。

採択団体・個人名
宮本智之
助成区分
東京芸術文化創造発信助成
助成タイプ
単年個人

令和2(2020)年度 第1期 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム]

事業概要

Water/proof~移動する境界 ~」 彫刻と水の関係をテーマにした30代若手彫刻家による3人展。日本における水の記憶、水と彫刻の関係を更新する展覧会として、宮本智之によって企画されました。二藤建人による水を使った映像インスタレーション《Another Rain》(2021) と霧を掃除機で吸い込む映像《catch the air》(2020) 、宮本によるコンクリートで作られた彫刻《トンネルの先》シリーズが設置され、展覧会場では公開制作《アトリエ・トレース・ジョーギ#5》(2020) も行われた。早川祐太による、水をモーターで循環させ、重力とドローイングを関係づける装置《if the ground were round》(2021) が展示された。場所は東京の西部にあるオルタナティブスペース、Koganei Art Spot Chateau 2Fで展覧会が行われた。

実施時期
2021年4月28日(水)-5月16日(日)
実施場所
Koganei Art Spot シャトー2F(東京都小金井市) ※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。

プロフィール

【宮本智之】
近年、コンクリートを使用したレリーフの作品郡、コンクリートを鑑賞者の前でキャスティングするパフォーマンスを行うようになる。コンクリートによる建築を見るために、インドを回り、アーメダバードにあるバルクリシュナドーシのアト リエを訪問する。コンクリートをキャスティングするパフォーマンスでは『公共物をイメージした立体をセメントを流し込んで制作する』があり、大きな作業台の上で、コンクリートでできたジオラマ的立体を制作した。コンクリートのレリーフでは、『赤色のイメージ』というシリーズを作り、コンクリートの表面を赤色でエナメル塗装をし、明かりを表
現した。材料と色彩が、視覚の中で一致せず、重さを感じさせない立体と評された。

【二藤建人】
大学卒業後、東京と名古屋の両方で活動を続けるようになる。制作、生活の拠点は出身である埼玉である。学生中から、石膏を使った立体を制作し、身体感覚を鑑賞者に問うようなパフォーマンスを同時に行う。街中をゾウキンで作られた衣装で、掃除する『ゾウキンマン』というパフォーマンスを展開し、映像、写真など彫刻のような立体作品にこだわらない方法へと表現を広げていく。身体、体重、重力をテーマにしたパフォーマンスにより、鑑賞者の参加を求めるものが近年増えてきている。

【早川祐太】
学生中から水を使った装置的インスタレーションを発表し、実験、展開を繰り返している。代表作に水の一滴を受け止めるシシオドシがあり、何度も改良がなされている。水と重力、立体における重心にも興味があり、FRP の彫刻の中に、重りをしこみ、つるすことでバランスをとる作品も制作する。重りが鑑賞者には見えないため、視覚が重力から開放されたような感覚を覚える立体である。