「三曲」録音(オコラレコード)とパリ市立劇場での公演
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 黒田 鈴尊
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年個人
平成31(2019)年度 第2期 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム]
事業概要
ラジオ・フランスの民族音楽レーベル「オコラ」は、同種のレコード(CD)コレクションとしてはもっとも早く設立されたものであり、また多数の貴重な録音が含まれ、民族音楽の愛好者および研究者にとって不可欠の資料とみなされてきた。本企画は、日本を代表する新進気鋭の尺八奏者、黒田鈴尊をはじめとする三人の邦楽演奏家が、現地フランスで「オコラ」のための録音および演奏会を行う。演奏会が開催されるのは、ジャンルを越境してさまざまな新しい音楽が披露されることで定評のあるパリ市立劇場エスパス・カルダンである。日本の伝統文化に造詣が深いフランスにおいて、音楽の分野ではとりわけ影響力の大きいラジオ・フランスとパリ市立劇場という2つの組織の協力を得ながら行われる本企画を通して、日本の伝統音楽に対するフランスの音楽愛好者、また日本文化の愛好者の関心がさらにかき立てられる。フランスにおける民族音楽資料の充実のみならず、今後の日仏間の文化交流においても、本企画が多大な貢献を果たすことが期待される。本公演の3名の奏者は、日本において同世代の作曲家を中心に新作委嘱と世界初演、その対極でもある古典三曲と既存の現代邦楽の四重奏曲の探究と再演に注力している「邦楽四重奏団」のメンバーから成るトリオである。
【出演】 黒田鈴尊(尺八)/平田紀子(箏)/寺井結子(箏) 【演奏会プログラム】 光崎検校:桜川(三絃・箏・尺八) 神保政之助:奥州薩慈(尺八) 菊岡検校:茶音頭(三絃本手・三絃替手) 作曲者不詳(宮城道雄箏手付):尾上の松
- 実施時期
- 2020年4月24日-4月27日
- 実施場所
- パリ市立劇場エスパス・カルダン、ラジオフランス内オーディトリウム
(パリ/フランス)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【黒田鈴尊】
人間国宝・二代青木鈴慕、三代青木鈴慕に師事。国際尺八コンクール2018inロンドン優勝。利根英法記念邦楽コンクール最優秀賞。国際現代音楽祭ARS MUSICAにて武満徹”November Steps”や新作尺八協奏曲を演奏。毎年の世界中での独演会や数多くの委嘱新作、オーケストラとのコラボレーションを通じ尺八の今とこれからの無限の可能性を追求。CDやTV、歌舞伎公演などにも音源提供多数。アンサンブル室町(第13回佐治敬三賞受賞)、邦楽四重奏団(1stCDはレコード芸術誌にて特選盤)、尺八×電子音響×映像ユニット1÷0、The Shakuhachi 5メンバー。令和元年度文化庁文化交流使。