映画をめぐる視覚のあり方を問う新作映画制作
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- インビジブル実行委員会
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成28年度 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム] 第2期



事業概要
映像という表現方法における「視覚」という重要な要素を考えることを目的とした映画の新作制作を行う。前身となる2013年に公開された『インナーヴィジョン』は、視覚障害者がSFアクション映画を撮ることをテーマとし、映画を撮るまでの準備のプロセスを描いた映画として制作された。本作は、実際の撮影に入り、視覚と映画や映像がどう関わっているのかを更に深く描いていく。そもそも視覚の概念がない視覚障害者を主役とすることで、視覚芸術である映画の新しい見方を提案するだけでなく、なぜ人は映像を撮りたいと思うのか、あるいは、なぜ人は表現したいと思うのかという、人が持つ本質的な欲求にも迫ることができると考えている。そして、表現という行為を通して社会における障害の見方を変えるだけでなく、映像に関わるクリエイターたちにとって大きな刺激となることを期待している。
- 実施時期
- 2016年10月-2017年9月
- 実施場所
- 都内
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【佐々木誠】
06年、初監督ドキュメンタリー映画『Fragment』がロードショー公開され、アメリカ、ドイツなど海外上映も含め3年以上のロングランとなる。その後、『インナーヴィジョン』(2013年)、『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』(2015年)などが公開。2014年には演出したフジテレビNONFIX『バリアフリーコミュニケーション』が放送される。
http://sasaki-makoto.com
【田中みゆき】
キュレーター、プロデューサー。デザインを装飾や意匠ではなく、社会の課題や物事の仕組みを整理し伝える手法と捉え、展覧会やパフォーマンスなどカテゴリーにとらわれないアウトプットを展開している。障害を福祉的な側面からではなく、社会をオルタナティブに捉える視点として考えており、社会全体の創造性を刺激するものとしてプロジェクトを企画している。
http://miyukitanaka.com