音換ゆる方法 ―暮らしの複層性―

音換ゆる方法 ―暮らしの複層性― 撮影:寺尾都麦

音換ゆる方法 ―暮らしの複層性― 撮影:寺尾都麦

音換ゆる方法 ―暮らしの複層性― 撮影:寺尾都麦
❮❯
事業概要
〈なんかやろう〉は、音や音楽とその周辺領域を研究と実践の両面から探求してきたメンバーによるコレクティブである。本展示では、四名の作家が異なる視点から制作した音楽・音響作品を一つの空間に同居させ、時間と空間を構成することで全体を一つの作品としてまとめた。複数の独立した音楽の流れがときに交差し、相互に作用し合うことで、新たな音響表現を提示した。
テーマは「暮らしの複層性」である。日常生活では、同じ空間を共有していても、人は各々異なる時間を内に抱えて過ごしている。本展示では、その複層的な状態を、同時再生される複数の音楽の流れの差異になぞらえることで顕在化させた。鑑賞者は自由に移動し、特定の音に注意を向けることも、全体の音響の様相を俯瞰的に聴取することもできるように設計した。
出展:大津杏月、田村瞳実、藤垣美南、松吉菜々子
マネジメント:若山萌恵
設営:田中小太郎
音響:池田翔
- 実施時期
- 2025年2月21日(金)ー 2月24日(月)
- 実施場所
- 元映画館(東京都・荒川区)
プロフィール
【なんかやろう】
音と聴覚、その周辺領域に関心を持って活動しているコレクティブ。東京藝術大学 音楽環境創造科出身のメンバーを中心に構成されている。対話や議論、試作を重ね、その結果生まれた思考や表現を音を媒体として一つの空間に同居させる、という集団創作プロセスを実践する。