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普通人

採択団体・個人名
和氣明子
助成区分
スタートアップ助成
助成タイプ
単年

2024年度 第1回 スタートアップ助成

事業概要

記録に残らない「普通」を、インタビューを通して、収集、記録し作品化する「普通人」。アーティスト和氣明子は自身の営む生活やこれまでの背景から、「普通」ということをテーマに扱った。

普通─。「普通じゃなきゃいけない」「普通じゃいけない」「普通になりたい」「普通は嫌だ」「普通すぎる」。普通という言葉は様々な意味で使われているが、ありふれた使用感以上にコアはあやふやで、空に浮かぶ雲のようだ。「普通」は時代や地域性の中で徐々に変化し、気がつくと人々に影響を及ぼす。しかし普通の元に生きる人の生活は後世に残ることは稀だ。

名もなき人の、普通をめぐるストーリーの集積所がweb媒体と紙媒体(ZINE)の両面から作られた。紡ぎ出された言葉は、雲に近づいた時に触れる水の粒のようであり、その粒がまた、新たな雲を再構成していく。
アーティスト:和氣明子 撮影協力:高地寛、宿野部隆之

実施時期
展示およびZINE配布:2025年8月26(火)〜8月31日(日)
ウェブサイト公開:2025年8月26(火)〜8月31日(日)
実施場所
ATELIER 東京都港区南麻布5-3-12

プロフィール

【和氣明子】
東京出身。武蔵野美術大学大学院修士課程視覚伝達デザインコース修了。デザイナーとして活動をする傍ら、出産育児を経る中でアート活動を始める。国際芸術祭東京ビエンナーレ2020-2021で、アーティストとして「屋上区」を手がける。
思春期にアメリカのマイノリティコミュニティが集まる地域で体験した、様々な人種や障害を持った人々との生活や、自身の育児を通して、リアリティから広がるものを見つめている。複雑化ハイコンテクスト化する現代において、そこにあるもの、なんでもないもの、エスケープをテーマに、虚構性や既にある可能性を具現化(視覚化、体験化)する手法で、人々に共有可能にすることに取組む。