Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble 2025公演 伝統と革新3 〜古典を紐解き、未来の伝統を創造する〜



事業概要
プログラムは、まず神楽歌より《早歌》を取り上げ、長期的に継続している神楽歌全曲上演プロジェクトの一環として披露した。
神楽歌は高度な歌唱力と集中力を要する楽曲群であり、今回も稽古を重ねて演奏家全員が呼吸法や音程感を共有し、アンサンブルとしての一体感を高めた。続いて《盤渉調調子》では、従来の退吹に加えNMGE独自の奏法である「木霊吹」を導入し、空間全体を活用した立体的な響きを探求した。さらに《蘇莫者 序・破》では4群に分けた退吹・また新たな奏法として独自の「加吹」を採用し、伝統的奏法を再構築する試みを行った。これらの伝統曲に続き、武満徹《秋庭歌》を再演。2023年に続く再演であり、今回は若手演奏家をメインに据え、ベテラン奏者が後方支援を行う形で新たな解釈を提示した。最後に、中堀海都委嘱作品《星霜》第3章を初演し、3年にわたる雅楽組曲の完結を迎えた。
◯主な出演者
真鍋尚之、三浦元則、太田豊
- 実施時期
- 2025年11月17日(月)
- 実施場所
- 東京オペラシティ リサイタルホール(新宿区)
プロフィール
【Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble】
「伝統を重んじ研鑽を続ける演奏家のみ新たな伝統を創造し得る」との理念の下 2020年コロナ禍で結成。伝統に根ざしながら、庭園や遺跡・劇場空間を使い、舞台と客席という形式に捉われない演奏形式を用い、新しい演奏スタイルでの公演を行なってきた。
雅楽の持つ音楽的要素を取り出し、作曲家である真鍋尚之が《調子》や二群による退吹・追吹(おめりぶき・おいぶき=旋律をずらして演奏する奏法)、退舞(おめりまい=舞をずらして舞う)の奏法を用いた演奏で新しいスタイルを考案。新しい伝統となり得る企画を創出しつづけている。




