芸術文化分野において、今日的かつ重要なテーマを取り上げるフォーラムを開催。国内外のアーツカウンシル、芸術文化交流施設・機関、アーティストや研究者等のディスカッションを通じて、国際都市にふさわしい芸術文化活動の発信や議論の場となることを目指します。
- 開催日時
- 2026年1月30日(金) 17:30~20:30
- 開催場所
- アーツカウンシル東京
(東京都千代田区九段北 4丁目 1-28九段ファーストプレイス5階) - 主催
- 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

「芸術文化とクライメートアクション~実践から見える未来~」
Climate Action with Arts & Culture: Pathways and Possibilities
本年度は、深刻化する気候危機を背景に、芸術文化機関が社会的使命としてどのように持続可能な社会の形成に寄与し得るのかを考察します。
国際的な気候変動の現在地を踏まえ、各国で制度整備が進む文化セクターの取り組みと現場の実践を交えながら、芸術文化分野が担うべき「クライメートアクション」(気候変動への対策)の姿を多角的に議論します。文化が持つ想像力・共感力を社会変容の原動力とするために必要な視点を、登壇者と参加者が共に探ります。
※プログラムの内容は変更になる場合がありますので、ご了承ください。
プログラム
2026年1月30日(金) 17:30~20:30
第1部 プレゼンテーション
第2部 ディスカッション
第3部 ネットワーキング
※日英同時通訳付
※当日はUDトークによる情報保障を実施します。
登壇者(順不同・敬称略)
フェイマッタ・コンテ(アーツカウンシル・イングランド環境責任シニア・マネジャー)※オンライン参加
江守 正多(東京大学 未来ビジョン研究センター 教授)
片岡 真実(森美術館 館長)
メリタ・ファン(マスタリー・マネジメント・コンサルティング株式会社 コンサルタント)
モデレーター 堀内 奈穂子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト])
登壇者プロフィール
フェイマッタ・コンテ
(アーツカウンシル・イングランド環境責任シニア・マネジャー)

アーツカウンシル・イングランドにおいて、クリエイティブおよび文化分野の団体・実践者が環境責任を組織運営に組み込むための支援に取り組んでいる。2020年から2023年までは、Factory International の環境サステナビリティ・マネジャーを務め、全チームと連携しながら環境サステナビリティを実践に統合するための助言と推進を行った。サステナビリティ、テクノロジー開発、デジタル文化、アートの分野において15年以上の経験を持つ。これまで Phoenix Dance Theatre、Artsadmin、Invisible Dust の理事を務め、またマンチェスター広域圏の文化・クリエイティブコミュニティが気候・生態危機に取り組む支援を行うネットワーク「GMAST」のファシリテーターとしても活動してきた。
江守 正多
(東京大学 未来ビジョン研究センター 教授)

1997年に東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程にて博士号(学術)を取得後、国立環境研究所に勤務。同研究所 気候変動リスク評価研究室長、地球システム領域 副領域長等を経て、2022年より現職。東京大学大学院 総合文化研究科で学生指導も行う。専門は気候科学。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次および第6次評価報告書 主執筆者。著書に「異常気象と人類の選択」「地球温暖化の予測は『正しい』か?」、共著書に「地球温暖化はどれくらい『怖い』か?」、監修に「最近、地球が暑くてクマってます。」等。
片岡 真実
(森美術館 館長)

2003年より森美術館、2020年より現職。2023年4月より国立アートリサーチセンター長、2025年4月より京都芸術大学ICA京都所長を兼務。
ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)インターナショナル・キュレーター(2007~2009年)、第9回光州ビエンナーレ共同芸術監督(2012年)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督(2022年)。CIMAM(国際美術館会議)では2014~2022年に理事(2020~2022年に会長)を歴任。
メリタ・ファン
(マスタリー・マネジメント・コンサルティング株式会社コンサルタント)

マスタリー・マネジメント・コンサルティング株式会社コンサルタント、国立台北芸術大学大学院 芸術行政管理学科(EMAA)助教授、国家戯劇院・国家音楽庁(台湾)サステナビリティアドバイザー、台湾アート・サステナビリティ・アライアンス理事を務める。国立台北芸術大学主催「国際アートとサステナビリティ・フォーラム」では共同キュレーター兼サステナビリティ・アドバイザーを務めた。国立台北芸術大学院 芸術行政管理学科 修士課程修了。20年以上にわたり大規模な芸術文化イベントの企画・運営に携わる。現在は、アート分野における持続可能性の促進、温室効果ガス排出量のインベントリ作成、ISO 20121(持続可能なイベントマネジメント)への対応、ならびにサステナビリティレポーティングのコンサルティングに注力している。
モデレーター
堀内 奈穂子
(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト])

エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラム、教育プログラムに係わるプログラムの企画に携わる。2016年より、子どもや若者、多様な人々が集い、アートや表現を通じた学びのプロジェクト「dearMe」を開始。アートとケアをつなぐ講座やワークショップ、シンポジウムのほか、近年はAITのグリーンチームの一人として気候危機と芸術に関する勉強会なども企画する。
参加費
無料(要事前申込/先着90名)
申込方法
こちら(https://act-forum2025.peatix.com)より必要事項をご記入のうえお申し込みください。
※定員に達し次第締切ます。
※申込時に提供いただいた個人情報は、公益財団法人東京都歴史文化財団のプライバシーポリシーに基づいて適切に管理し、本事業の運営及びご案内のためにのみ利用いたします。
お問い合わせ
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
支援デザイン担当
E-mail:info-design@artscouncil-tokyo.jp
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