パリ秋の芸術祭(フェスティバル・ドートンヌ)での『最後の芸者たち』リクリエーション版 上演
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 一般社団法人ハイドロブラスト
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
2024年度 第1期 東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーI 単年助成



事業概要
消えゆく芸者文化について、実際に宴会場・御座敷で修行を重ね、その実態を学んだ上で、伝統への敬意を保ちつつ、現代の視点から批評的に捉えたドキュメンタリーパフォーマンス作品。2022年の東京初演を経て、本作をリクリエーションし、新作としてパリの国際フェスティバルFestival d’automneで発表。芸者文化には海外でも多くのステレオタイプが存在する中、本作ではそのイメージを問い直し、ヨーロッパの観客に向けて文化的文脈をより深めた形で提示することを試み、大きな反響を得た。出演者は、メインキャストの竹中香子と太田信吾に加え、ミュージシャンの内橋和久がライヴ演奏で出演。現地での作品上演に加え、城崎最後の芸者である秀美氏を迎え、関連企画としてポストパフォーマンストークを実施。その他の関連企画としては映画上映や写真展、アーティストと観客の交流イベントを行い、芸者文化へのより深い理解の促進を図った。
- 実施時期
- 2024年11月15日(金)ー16日(土)、18日(月)ー19日(火)
- 実施場所
- パリ日本文化会館(パリ/フランス)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【一般社団法人ハイドロブラスト】
2019年に、映画監督の太田信吾が映画演劇作品を手掛ける団体として設立。2022年より竹中香子がプロデューサーとして加入。企画ごとに役割を規定し、複眼的な作品創作を目指す。ハイドロブラストとは高水圧または高水圧と砂を混合したものを、ノズルから鋳物の表面に噴射して掃除する方法。ワークと呼ばれる洗浄対象物にブラスト材(水)を衝突させて、表面に付着した汚れや塗装等を取り除く仕組みである。社会の中に規定されたあらゆる境界、断絶、固定観念、偏見を芸術というツールを噴射することで霧散・除去・洗浄し、社会の多様性を担保することに繋げていく場として劇場を機能させたいという作家の思いで命名。