「罵倒の作法」03 司辻有香 新作上演 『うぶごえ』
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- &Co.
- 助成区分
- スタートアップ助成
- 助成タイプ
- 単年
令和4(2022)年度 第4回 スタートアップ助成



事業概要
司辻が生み出す愛憎渦巻く言葉から、罵倒に対抗する言葉とそれを担う俳優の身体を模索した。本公演では散文体で綴られた言葉と俳優の身体にフォーカスしつつ、それらを繋ぐ<吊り下げられた白紙>というミニマリスティックな舞台美術を配し、ストイックかつ豊潤な密度の上演を行った。地面すれすれを常に揺れそよぐ白紙とは対象的に、極度に抑制された動作と長い沈黙により、ひとつひとつの言葉にシャープな重みが付与される。限りなく死と肉薄しながらも、ぎりぎりのところで生を肯定する本作には、瞬く間に消費されていく現代の言葉と時間、そして生の在り方に鋭いカウンターを浴びせかける。 上演終了後には観客の作品への理解を深めるために演出の木村悠介とゲストでのトークイベントを開催した。 ゲスト= 渋革まろん(批評家)、司辻有香(辻企画)、松田正隆(劇作家・演出家)、三鬼春奈 作:司辻有香(辻企画) 演出:木村悠介 出演:三鬼春奈 主催:&Co.
- 実施時期
- 2023年7月7日(金)-9日(日)
- 実施場所
- SCOOL(三鷹市)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【&Co.】
舞台芸術を中心に領域横断的に活動を行ってきた木村悠介が特定の個人名に集約されない多様な才能が行き交う場所を開拓すべく、2022年に設立。木村は、京都造形芸術大学で舞台芸術と映像芸術を、岐阜県立情報科学芸術大学院大学(IAMAS)でメディア・アートを学び、2012年に渡独。2013年にベルリン芸術大学内の教育機関HZT Berlinの修士課程Solo/Dance/Authorship (MA SODA) に日本人で初めて入学。2016年に帰国。扱う主題やメディア、表現形態の歴史や構造に着目し、<自他境界の撹乱>を通底したテーマとする。