Lines and Around Lines
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- トランスフィールドスタジオ
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
令和3(2021)年度 第2期 東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーⅠ 単年助成



事業概要
Esplanadeによるプログラム“Contemporary Performing Arts Research Residency”のレジデントアーティストとして、約3ヵ月の滞在を通して、シンガポールの川や治水についてリサーチを行った。滞在期間の終盤には、一般公開でリサーチの成果報告をした。東京へ戻ったのち、このリサーチをもとに『Lines and Around Lines』を創作、発表した。 内容は、シンガポールの都市・社会・国家について水の流れを辿りながら語るレクチャーパフォーマンスの第一部と、東東京の低海抜地帯をオーディオガイドとともに歩くツアーパフォーマンスの第二部から成る。 第一部では写真・映像・模型を複合した語りと身振りで、ある線が引かれることが、その周辺を定義し、人間が利用可能な対象にしていく過程が示される。第二部では、ゴール地点となる隅田川の方角のみが示された簡易なマップと方位磁石を手に、観客は個別に歩き出す。隅田川に至るまでに横断する3つの都市インフラの線を超えながら、観客はときに同じ道を、ときに異なる道を歩いていく。シンガポールの語りとイメージを想起しながらの歩行は、東京のイメージに重なりながら、見知ったはずの都市を変容させていった。 企画・構成:Transfield Studio(山川陸+武田侑子) アシスタント:板倉勇人 美術:尾前勇向 照明:杉本奈月(N₂/青年団) 音響:梅原徹 グラフィックデザイン:鈴木哲生 記録撮影:宮澤響
- 実施時期
- 2022年6月15日(水)-2022年9月4日(日)
- 実施場所
- Esplanade (シンガポール)及びその周辺
元映画館(東京都荒川区)及びその周辺
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【トランスフィールドスタジオ】
建築家の山川陸、パフォーミングアーツマネージャーの武田侑子によるユニット。都市生活と都市計画を行き来する多角的な視点でフィールドワークを行い、人がいかに広い空間・長い時間と関わっていけるのか、身体的な経験として参加者と共有する上演を試みている。