舞踏アーカイヴプロジェクト
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 長期
平成29年度 東京芸術文化創造発信助成 [長期助成プログラム]



事業概要
【プロジェクト全体の概要】 国内外の舞踏を巡る個人/団体の活動について、世界各地の舞踏家/舞踊家たちと協力関係を築きながら可能な限り実地調査、聞き取り調査を行う。またこれまでの活動記録をアーカイヴ化する共通フォーマットを提案し、調査結果に基づきデータベースを構築する。このような活動から、アーカイヴの国際ネットワークを構築する。調査結果を活用し、議論のプラットフォーム、シンポジウムを開催する。また、アーカイヴ資料を活用した作品制作・発表を行う。 【1年目プロジェクト概要】 ■舞踏アーカイヴリサーチ アンケート調査まとめ 国内の舞踏家125名の活動調査を行った。 またキックオフイベントとして「北千住BAP Night」を開催した。 開催月日:2018年2月10日深夜―11日早朝 会場:北千住BUoY ■リコンストラクション試演 「ザ・シック・ダンサー」(土方巽「病める舞姫」をテキストに)上演 開催月日:2018年2月9日〜11日 会場:北千住BUoY 川口隆夫 田辺知美二つのソロ作品/川口隆夫 Digital 3D in Motion VR 展示 【2年目プロジェクト概要】 ■リコンストラクション試演 「緑のテーブル2017」 開催月日:2018年9月5日〜6日 会場: ゲーテ・インスティトゥート/東京ドイツ文化センター 振付:岡登志子 美術:広中薫 出演:アンサンブル・ゾネ、垣尾優、佐藤健大郎 特別出演:大野慶人 併設イベントとして、ロビーで「ドイツ表現舞踊」についての書籍、画像展示などを行った。 ■舞踏国内外リサーチでは、国内外の舞踏家405名の活動の現況調査を行った。 ■舞踏アーカイヴ運営では、デジタルアーカイヴ構築に向けてシステム開発を行った。 【3年目プロジェクト概要】 ■公演 All About Zero 開催月日: 2019年6月8日 会場: シアターX 及川廣信、ヨネヤマママコ、大野慶人の各々の映像上映、トーク、パフォーマンスを能楽師清水寛二が聞き役となって進行し、自身も能舞を披露した。さらにコーポリアル・マイムと地唄舞の木檜朱実が小作品を上演した。舞台上での展示や観客と交流する機会をつくった。 ■ シンポジウム&パフォーマンス「舞踏という何か」 2年間の調査結果のまとめに基づき、今日の舞踏とは何かを議論する。 開催月日: 2020年 2月11日 会場:日比谷図書文化館スタジオプラス(小ホール) パフォーマー:向雲太郎 パネリスト:奏宣子(テルプシコール)立石和浩(芸劇) アンケート調査結果を手懸りに、いまだ輪郭の不確かな“舞踏”に迫る試み、パフォーマンスとシンポジウムの両面で「舞踏とは何か」を考察した。 ■舞踏デジタルアーカイヴ [2019年12月テストページ制作/2020年3月27日アーカイヴサイト本格稼働] デジタルアーカイヴを新しいシステムによって構築し、大野一雄アーカイヴ資料の一部をオンライン公開した。今回の活動で得られたダンスのデジタルアーカイヴの構築におけるノウハウを公開し、ダンスアーカイヴ全体のデジタル化とオンライン公開を推進する。システムデザインとアーカイヴ構想は、ヒトヒトプロモーションとPixel Labとの共同で行った。
- 実施時期
- 実施場所
プロフィール
【特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想】
当団体は広く一般市民を対象として、現代の舞踊活動資料を収集し、デジタル技術により保存し、上演、展示、出版、インターネット等を通じて一般公開すると共に、それらを活用する舞踊研究と創作を支援し、また自ら開発・実践することで、世界の舞踊文化の継承と創造に尽力し、そのさらなる発展と普及に寄与することを目的とする。アーカイヴの集積のみならず、先端技術を駆使したアーカイヴ手法の開発や、アーカイヴ資料を活用するコンテンツ企画制作を行い、同時に国内外のダンスアーカイヴのネットワーク構築を行う。