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松井周の標本室

※採択時点での情報です。

採択団体・個人名
有限会社quinada
助成区分
東京芸術文化創造発信助成
助成タイプ
長期

令和2(2020)年度 東京芸術文化創造発信助成 [長期助成プログラム]

事業概要

松井周が「演劇」を通して世の中に思いを巡らすためのスタディ・グループ=『松井周の標本室』を立ち上げる。 会員の年齢・性別・所在地を不問とする。経済効率や生産性に重きを置かない、社会的な肩書を脱ぎ、自ら「他者」に変身してコミュニティに参加できるグループをつくる。半分遊びであり、半分真面目に知的欲求を満たすようなワークを行う。自らを「標本」と捉える俯瞰的な目線を通じて、もの作りのハードルを下げ、普段創作活動を行っていないものでも遊びながら新しいアウトプットを出せるような場所を目指す。 垣根を超えた参加者とクリエイターのフラットな応酬で、クリエイティビティの循環を目指し作品を作り、その活動をアーカイブしたドキュメント(形式は映像とテキスト)を上映会で公開する。 【1年目の事業の概要】 (1)標本室の立ち上げ 内容:標本室を立ち上げ、オンラインイベントやゲストを招いたトークショーなどを実施。 日時:随時 会場:ROUTE BOOKSなど (2)都内リサーチ&クリエイション 内容:クリエイションの実施 日時:8月4日〜31日 会場:AIR3331 (3)サンプル・ワークショップ 内容:数種のワークショップの実施 日時:9月19日~22日 会場:Loftwork 【2年目の事業の概要】 (1)標本室の運営 内容:メンバーを募集し、オンラインイベントやゲストを招いたトークショーなどを実施する。 日時:随時 会場:原則オンラインを想定 (2)自給自足コミュニティへのフィールドワーク 内容:脱資本主義的な思想・生活様式を体験し、創作のヒントにする 日時:8月 会場:自給自足コミュニティ サイハテ(熊本県) (3)リサーチ&インスタレーション公演 内容:各メンバーが持ち寄ったテーマをリサーチし、その成果をまとめて発表する 場を設ける 日時:未定 会場:未定 【3年目の事業の概要】 (1)深圳へのリサーチ 内容:テック特区で知られる深圳や中国社会をリサーチ、ヒアリングする。 日時:未定 会場:未定 (2)アーカイブの編集・上映会 日時:3月 会場:都内

実施時期
実施場所

プロフィール

【有限会社quinada】
松井周の劇作・演出・俳優・執筆活動のマネジメント業務を行う。
演劇公演の制作、チケットの販売、グッズの販売、翻訳業 ほかも手掛ける。

【松井周(演出家、作家、俳優) 】
1972年東京生まれ。青年団自を経て、2007年に劇団サンプルを旗揚げ。2017年に個人ユニットになる。演劇という現実と虚構の入り混じった表現を通じて、人間とはいかに複雑な動物であるかを問う。人間は「ホント」と「ウソ」が切り離せない動物であり、時には思いも寄らないふるまいを行ってしまうことを、移り変わりの激しい現代社会の「サンプル」として表現する。松井周の世界観、言葉、肉体表現が「デタラメな現実世界を生き抜くための抵抗ガイド」として機能することを目指している。活動範囲は、公演、ワークショップ、雑誌、芸術祭への参加などあらゆる方向に広がっている。
作品が翻訳される機会も増え『シフト』『カロリーの消費』はフランス語に、『地下室』はイタリア語と韓国語に翻訳されている。
『自慢の息子』(2010年)で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。
2016年『離陸』でKuandu Arts Festival(台湾)に参加、2018年『自慢の息子』でフェスティバル・トートンヌ・パリ(仏)に参加した。