邦楽展 vol.34 Koto Collection Today 二十絃箏による神話の国への誘い
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 吉村 七重
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年個人
平成30年度 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム] 第1期



事業概要
1969年に伝統に根ざしながら現代に生きる箏として創られた二十絃箏は、今年50周年を迎えた。しかし箏は普通の日本人にとりいまだに古いイメージの先入観が根強く残っている。今回の企画はそのようなイメージを払拭し新たな出発を目指したものである。そこにはハープやギターといった他の撥弦楽器とはまた違う色彩感が豊かな響きの世界があり、箏曲の世界が単に日本の伝統楽器という狭い枠の中に閉じ込めるべきでない、どんなことも描きうる個性と可能性を持った楽器であることを表現したかったのである。
<プログラム> 久田典子:神話の国の心象風景~二面の二十絃箏と十七絃箏のための~(2015~2019)[委嘱初演2作品を含む全8曲] 中村ありす:Ro ~二十絃箏と十七絃箏のために~(2019)[委嘱初演] 湯浅譲二:箏歌 蕪村五句 ~二十絃箏と歌のために~(2008) <出演> 歌と語り:工藤あかね 箏:吉村七重、田村法子、坂本ゆり子、丸岡映美、下田れい子
- 実施時期
- 2019年5月11日(土)
- 実施場所
- JTアートホールアフィニス(東京都港区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【吉村七重】
二十絃箏の第一人者として国内外で活躍、箏による現代音楽を牽引してきた。独奏曲からオーケストラとの協奏曲まで多くの作曲家との共同作業を展開し100曲を超える作品を初演。文化庁芸術祭賞(1992)、第三回出光音楽賞(1993)、第一回日本伝統文化振興賞(1994)、中島健蔵音楽賞(1999)、第19回朝日現代音楽賞(2010)、芸術選奨文部科学大臣賞(2010)、2012年春に紫綬褒章を受章。主宰する「邦楽展 ~Koto Collection Today~」では若手演奏家の育成と新作の開発に努め、成果をあげている。「日本現代箏曲研究会」代表。