孤島 On the Island
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- ARICA
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成30年度 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム] 第1期



事業概要
日本は「島」国であるが、「島」は「中央」から離れ「海」で隔てられることで、固有性の意味論的な磁場を持つ。島の孤立性は、現代人の生存条件の苛酷さを表す。この作品は、一人の島の女の剥き出しの孤独=孤島性を、過酷でユーモラスな身体行為、奇妙な装置、声に共振するライブの音響によって立ち上げる。この演劇は「中央」の専横に虐げられ、抗うこともできず孤独に老い死んでゆく、あらゆるマイナーな個人にフォーカスする。 年老いた女がひとり。海に囲まれた小さな島、住人も旅人も少ない。女は、自分が落ち着くことの出来る居場所を作り上げるために、震える手と足で、小さな島のなかに、さらに彼女だけの、極小の居場所としての「島」を作ろうとする。それだけが彼女の望みであるかのようだ。しかし「島」は絶えず揺動して、定まることがない。揺れる奇妙な「島」と格闘する身体の演劇。 演出:藤田康城/テクスト:倉石信乃/出演:安藤朋子/音楽・演奏:福岡ユタカ/美術・演奏:西原尚
- 実施時期
- 2019年1月31日(木)、2月1日(金)– 4日(月)
- 実施場所
- BUoY(東京都足立区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【ARICA】
2001年、演出の藤田康城、詩人・批評家の倉石信乃、アクター安藤朋子らでARICAを設立。作品毎に各分野で活躍する人とのコラボレーションを行い、演劇の枠を超え、ダンス、アート、音楽などのクリエイティブ・ワークと呼応するフィジカル・シアターである。空間の特性を見極めたサイト・スペシフィックなアプローチや、身体体と共振するライブ演奏、機械的な装置の導入等を通じて、舞台の新たな地平を切り開こうとしている。