アンサンブル・ノマド定期演奏会 第63~65回「超える vol.1~3」
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 一般社団法人 アンサンブル・ノマド
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成30年度 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム] 第1期



事業概要
2018年度は年間テーマを「超える」と題し、「鑑賞の壁」、「人間の壁」、そして「宗教の壁」の3つの「壁」の克服を3回の公演で提言した。第63回では、敢えて鑑賞困難な作品を取り上げることによって、パラダイムの変革による難解さとポピュリズムの間の対立を(創造性と受容の間にある)壁として提示し、その克服を試みた。第64回では、ソリストたちが体現する「愛」と「友情」、「嫉妬」と「背信」、そして「救済」をオペラという表現形式に託すことで、国籍や人種、身分や男女の間に生じる様々な「壁」の超克を示唆した。プロテスタントであったバッハが最後の作品としてカトリックの典礼音楽であるミサ曲をかいたのは何故だったのか。それは宗派の壁を超えようとしたバッハの汎宗教的な情熱が動機ではなかっただろうか。その情熱に倣い、第65回では、様々な宗教(関連)音楽を通して、民族や宗教の違いを乗り超えるためのプログラムとした。
- 実施時期
- 2018年6月22日(金)、10月25日(木)、2019年2月23日(土)
- 実施場所
- 東京オペラシティ リサイタルホール(東京都新宿区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【アンサンブル・ノマド】
1997年結成。「NOMAD」(遊牧、漂流)の名にふさわしく、時代やジャンルを超えた幅広いレパートリーを自在に採り上げ、斬新なアイデアやテーマによるプログラムによって独自の世界を表現するアンサンブルとして内外から注目されてきた。第2回佐治敬三賞、2014年度ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞を受賞するほか、海外の主要現代音楽祭にも多数招聘されている。また、近年ではアウトリーチ活動にも積極的に取り組み、国内外の学校・施設で訪問コンサートやワークショップを行っている。国内外でこれまでに19枚のCDがリリースされている。