このウェブサイトではサイトの利便性の向上を目的にクッキーを使用します。ブラウザの設定によりクッキーの機能を変更することもできます。サイトを閲覧いただく際には、クッキーの使用に同意いただく必要があります。

  • x
  • Instagram
  • facebook
  • Line
  • Youtube

マクベス

※採択時点での情報です。

採択団体・個人名
劇団子供鉅人
助成区分
東京芸術文化創造発信助成
助成タイプ
単年

平成28年度 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム] 第2期

事業概要

本公演は劇詩人・シェイクスピアの四大悲劇の一つである「マクベス」を下敷きに、劇団子供鉅人の代表である益山貴司が潤色、演出する演劇作品の上演。現代でも、日本のみならず世界中で上演され続けるシェイクスピアは、演劇史においてもっとも重要な劇作家である。私たち劇団子供鉅人は、シェイクスピアの世界を「物語る」精神を引き継ぎ、現代という世界を演劇で、俳優の身体を通して物語っていこうと考えている。魔女の予言によって人生を狂わされてしまうマクベスは、ネット社会における情報の氾濫に翻弄される現代人の姿に似ており、イスラム国や過激思想はSNSなどを通して容易に一般社会に侵入し、人々の心を狂わせていく。地域社会や家族制度の崩壊により、寄る辺なく弱体化した心を持つ現代人には魔女の誘惑やマクベス夫人の教唆のささやきは、マクベスの時代よりもなお魅力的に響き、容易に破滅へと傾く危うさがある。古典の物語を人間の普遍的な感情に寄り添わせながら、大胆に現代によみがえらせることが本活動の目的だ。

実施時期
2017年2月10日(金) – 12日(日)
実施場所
本多劇場(東京都世田谷区)


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。

プロフィール

【劇団子供鉅人】
2005年、代表の益山貴司、寛司兄弟を中心に結成。「子供鉅人」とは、「子供のようで鉅人、鉅人のようで子供」の略。音楽劇や会話劇など、いくつかの方法論を駆使し、世界に埋没している「物語」を発掘するフリースタイル演劇集団。路地奥のふる長屋を根城にし、演劇のダイナミズムに添いながら夢や恐怖をモチーフに、奔放に広がる幻視的イメージを舞台空間へ自由自在に紡ぎ上げる。また、いわゆる演劇畑に根を生やしている劇団とは異なり、劇場のみならずカフェ、ギャラリー、ライブハウスなどで上演、共演しボーダーレスな活動を通して、無節操に演劇の可能性を喰い散らかしている。