Low Fat Art Fest 2016 – Antigone/border-line
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- shelf
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成28年度 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム] 第1期



事業概要
個人や集団が本来否応なしに持つはずの政治的な「振る舞い」というものを考えたい。政治的活動そのものではなく、私たちの日常の随所に偏在し、思考や判断に直接影響を与えている「政治性」。集団を作らなければ生きていけない人類の営みが必然的に孕むその政治的な「振る舞い」について。 兄への弔意-人間を埋葬するという人倫的習俗であり神と人との関係において定められた宗教的な義務と、人の手に依る法との対立を描いたソフォクレスの「アンティゴネ」。フェミニズムを基調にマイノリティの側から世界の見え方、捉え方の刷新を促す小説家、ル=グウィンの「左利きの卒業式祝辞」を主軸とし、東京とバンコクで並行してクリエイションを実施。それぞれの都市で参加者がそれぞれに持ち寄った多様なテキストを元に一つの舞台作品を制作する。 原作 / ソフォクレス著「アンティゴネ」、ル=グウィン著「左利きの卒業式祝辞」、他 構成・演出 / 矢野靖人 出演 / 川渕優子、三橋麻子、沖渡崇史、横田雄平、カーンティー・ワスウィットチャヤキット、スモンター・スアンポンラット、他 衣装 / 竹内陽子 映像 / テーチット・ジロー コーディネーター / 江原由桂 プロデューサー・フェスティバルキュレーター / ワスラット・ウナプロム
- 実施時期
- 2016年8月7日(日)‐11月14日(月)
- 実施場所
- バンコク・アート&カルチャー・センター(バンコク)
プロフィール
【shelf】
演出家・矢野靖人が代表を務めるシアターカンパニー。俳優の「語り」に力点をおきつつ古典、近代戯曲を主な題材として舞台作品を制作し続けている。2008年8月、『Little Eyolf-ちいさなエイヨルフ-』(イプセン作)にて、主演俳優の川渕優子が利賀演劇人コンクール最優秀演劇人賞受賞。2014年9月『GHOSTS-COMPOSITION/IBSEN』が国際イプセン・フェスティバル招聘。Low Fat Art Fest及びバンコク・シアター・フェスティバルへの参加、現地での滞在制作は2015年に続き今年で二年連続となる。