伶楽舎・子どものための雅楽プロジェクト
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 一般社団法人 伶楽舎
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 長期
平成27年度 東京芸術文化創造発信助成 [長期助成プログラム]



事業概要
平安時代から千年以上に亙って継承されてきた雅楽が今後何百年、千年先まで発展しつつ引き継がれていくために、そして創立30周年を迎える本団体の活動規模を拡げるために、子どもを含む観客層・観客数の拡大を目的とした事業を行う。次代の文化の担い手である子ども達が雅楽と出会い親しめるプログラムや作品を作り上げることを目指す。 ◆企画概要 (1)子どもための雅楽コンサート 芝祐靖 作曲「ポン太と神鳴りさま」他、舞楽、雅楽解説、唱歌体験、雅楽の楽器紹介と作品演奏、正倉院復元楽器の紹介と作品演奏。 (2)子どもを対象とした雅楽作品CD、雅楽紹介DVDの作成 〔一般市販及び都内図書館への寄贈〕 (3)子どものための新作雅楽の委嘱と初演 伊左治直 作曲「子どものための雅楽作品」(新作)、他。
【1年目プロジェクト概要】
(1)伶楽舎 子どものための雅楽コンサート 内容:子どもや雅楽を初めて聴く人たちに、雅楽がどんなものか知ってもらい、今後の雅楽の観客層の拡大につなげる。前半では、楽器や「唱歌」という独特の習得法などを解説し、雅楽の代表的な管絃と舞楽作品を短く紹介する。後半では、楽しみながら雅楽の響きに親しむように作られた語り付き雅楽作品を演奏する。休憩時間には、楽器体験コーナーを設け、実際に楽器に触れてもらう。 日時:2015年8月20日(木) 会場:北とぴあ つつじホール(東京都北区) プログラム: 〈第1部〉 ―雅楽ってなあに?― ・雅楽の楽器ってどんな音? ・「越天楽(えてんらく)」の唱歌(しょうが)をうたってみよう ・雅楽の曲を聞いてみよう 平調音取(ひょうじょうのねとり)、越天楽、陪臚(ばいろ) ・わらべうた「あんたがたどこさ」 ・舞楽「還城楽(げんじょうらく)」を見よう 休憩 ―雅楽の楽器を体験してみよう― 〔鞨鼓、太鼓、鉦鼓、笙、篳篥、龍笛〕 〈第2部〉 ―(昔話と雅楽)― 芝祐靖 作曲・脚色「ポン太と神鳴りさま」 (2)子どものための雅楽作品の録音 内容:雅楽の聴衆層の拡大を目的に、2016年度に作成する子どものための雅楽作品CDのための録音を行う。 録音日時:2015年12月7日(月) 録音会場:四谷区民ホール(東京都新宿区) (3)雅楽紹介DVDのための映像収録 内容:雅楽の普及と聴衆の拡大につなげるため2016年度に作成する子どもを対象とした雅楽紹介DVDのための映像収録を行う。 収録日時:2016年3月4日(金) 収録会場:四谷区民ホール(東京都新宿区)
【2年目プロジェクト概要】
(1)子どものための雅楽作品のCD制作 内容:雅楽の聴衆層の拡大を目的に、子どものための雅楽作品CDを制作する。 タイトル:CD「子どものための雅楽 ポン太と神鳴りさま」収録曲:「ポン太と神鳴りさま」(芝祐靖 作曲・脚本)/「カラ坊風に乗る」(芝祐靖 作曲・脚本)/管絃 平調音取、越天楽、陪臚/舞楽 陵王/越天楽今様/わらべうた あんたがたどこさ 発売日:2016年5月11日 発売元:一般財団法人 伶楽舎 (2)学校における雅楽教育の実態調査 内容:今後の子どものための雅楽作品やコンサートプログラムに反映させるため、東京都の約2,000校の小中学校に、音楽授業における雅楽教育についてアンケートを行う。 発送先:東京都の小・中・特別支援学校 2,318校 (3)雅楽新作のためのワークショップ 本プロジェクトで2017年度に初演する新作の準備のため、作曲家と演奏家によるワークショップを行う。 参加作曲家:藤家溪子、北爪道夫、山根明季子、伊左治直、東野珠実 日時:2015年10月22日~2017年3月6日(計8回) (4)子どものための雅楽コンサート2016 内容:前年に実施したコンサートを継続して実施する。 日時:2016年8月6日(土) 会場:第一生命ホール(東京都中央区) プログラム: 〈第1部〉 ―雅楽の楽器ってどんな音?― ・「越天楽」の唱歌(しょうが)をうたってみよう ・管絃「平調音取、越天楽」を聞いてみよう! ・「越天楽今様」を聞いてみよう ・舞楽「陵王」を見よう! 休憩 ―雅楽の楽器を体験してみよう― 〔鞨鼓、太鼓、鉦鼓、笙、篳篥、龍笛〕 〈第2部〉 ―(昔話と雅楽)― 芝祐靖 作曲・脚色「カラ坊風に乗る」 (5)雅楽紹介DVD制作 内容:雅楽の聴衆層の拡大を目的に、子どものための雅楽作品DVDを制作する。 タイトル:DVD「子どものための雅楽 雅楽ってなあに?」収録曲: 管絃 平調音取、越天楽 舞楽 還城楽 より 「ポン太と神鳴りさま」より(芝祐靖 作曲・脚本) 「敦煌琵琶譜による音楽」より(芝祐靖 作曲) 「秋庭歌一具」より(武満徹 作曲) 発売日:2016年8月6日 発売元:一般財団法人 伶楽舎
【3年目プロジェクト概要】
(1)伶楽舎雅楽コンサートno.32 内容:本プロジェクトで新たに作曲家に委嘱した、子どもや雅楽を初めて聴く方々を対象とした新作5曲の初演。 日時:2017年5月25日(木) 会場:四谷区民ホール(東京都新宿区) プログラム: 山根明季子 作曲 「星のテンテンテン」(委嘱初演) 藤家渓子 作曲 「瞳の色は夜の空」(委嘱初演) 東野珠実 作曲 「雅楽絵巻 鳥獣戯楽~正倉院復元楽器のための~」(委嘱初演) 北爪道夫 作曲 「季節の絵本」(委嘱初演) 伊左治直 作曲 「踊れ!つくも神 ~童子丸てんてこ舞いの巻~」(委嘱初演) (2)子どものための雅楽コンサート2017 内容:子どものための雅楽コンサートを継続して実施する。 日時:2017年7月31日(月) 会場:四谷区民ホール(東京都新宿区) プログラム: 〈第1部〉 ―雅楽の楽器ってどんな音?― ・「越天楽」の唱歌(しょうが)をうたってみよう ・管絃「平調音取、越天楽」を聞いてみよう! ・舞楽「胡飲酒(こんじゅ)」を見よう! 休憩 ―雅楽の楽器を体験してみよう― 〔鞨鼓、太鼓、鉦鼓、笙、篳篥、龍笛〕 〈第2部〉 雅楽童話「ききみみずきん」 東野珠実 作曲・脚色
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プロフィール
雅楽の合奏・研究を目的に1985年に発足。音楽監督・芝 祐靖。現行の雅楽古典曲以外に、廃絶曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の演奏にも積極的に取り組んでいる。年2回の自主公演以外にも、国内の主要ホールに招かれ公演する他、アメリカ、ヨーロッパなど海外のフェスティバルからも招かれ、雅楽の紹介につとめている。近年は子どもや雅楽を初めて聴く人たちのためのワークショップや公演も多数行い、好評を得ている。