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あえかなる部屋 内藤礼と、光たち

※採択時点での情報です。

採択団体・個人名
株式会社 テレビマンユニオン
助成区分
東京芸術文化創造発信助成
助成タイプ
単年

平成27年度 第Ⅰ期 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム]

事業概要

体験した者に静かな驚きをもたらす作品を発表してきた美術家・内藤礼。代表作である《母型》(豊島美術館)は、そこにいるひと、全ての存在を受け入れる、大きな生命体のような空間である。《母型》に出会い、その場の力に強く惹かれた監督・中村佑子は、内藤に取材を依頼し、2年にわたって撮影を続けた。しかし、「撮られると、つくることが失われてしまう」。取材の半ば、内藤は撮影を拒否する。 一度は撮ることを諦めかけた監督だったが、内藤のアートの本質である「生きていることは、それ自体、祝福であるのか」という問いに、内藤にはキャメラを向けずに迫ることを決意する。そして内藤の「不在」を埋めるかのように、出会っていった5人の女性たち…。《母型》に集まり、交わされる彼女たちの傷みの感覚や、生と死に対する言葉。《母型》を撮らねばならなかった監督自身の内的必然性と、女性たちの感受性はやがて呼応し、祈りのような大きな時間へ、解き放たれていく。

実施時期
2015年9月
実施場所
渋谷シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)他

プロフィール

【テレビマンユニオン】
1970年創立。日本最初の独立テレビプロダクション。テレビジョンに新しい演出論を持ちこみ、数多くの賞を受賞。会社として菊池寛賞(2005年)、毎日芸術賞(2013年)を受賞。

内藤礼…1997年ヴェネチアビエンナーレ日本館代表に選出。アサヒビール芸術文化財団芸術賞受賞。 日本を代表する現代アーティスト。

中村佑子…『はじまりの記憶 杉本博司』で国際エミー賞アート部門ノミネート