2013年初春 結城座古典宝船公演「芝浜の革財布」
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 公益財団法人 江戸糸あやつり人形 結城座
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成24年度 東京芸術文化創造発信助成
事業概要
古典落語「芝浜」から作られた芝居「芝浜の革財布」は、江戸庶民の生活風俗を色濃く伝える生世話の世界であるが、今回は、劇中劇にて「寿獅子」という結城座に古くから伝わる舞踊物を演じ、新春に相応しい華やかな構成とする。また、劇中には落語家役の人形が登場し、この芝居の原作が落語であることを思い起こさせながら、芝居の進行を担う。脚本・演出は、40年前から結城座の古典作品での人形の振付を担当している西川右近(日本舞踊家/西川流三代家元)が担当。
- 実施時期
- 2013年1月25日(金)– 29日(火)
- 実施場所
- 座・高円寺2(東京都杉並区)
プロフィール
【結城座】 (国記録選択無形民俗文化財/東京都無形文化財)
江戸時代の寛永12(1635)年に初代結城孫三郎が旗揚げして以来、現在十二代目結城孫三郎まで約380年の歴史を持つ江戸糸あやつり人形の劇団。浄瑠璃による古典公演はもとより、新作、写し絵、海外公演と、積極的な活動を行う。新作においては、役者と人形の共演、人形遣いが人形を遣う一方、生身で役者を演じたり、劇中に古典の手法や写し絵等を挿入するなど、独特の舞台空間を創造し続けている。
【十二代目結城孫三郎】
1943年生まれ。十代目孫三郎(雪斎)の次男。4歳で初舞台。11歳から武智歌舞伎座に入門。さらに観世栄夫に能、茂山千之丞に狂言を学ぶ。29歳で江戸写し絵師の名元「両川船遊」を襲名し、昭和に「江戸写し絵」を復活させ、人形遣いと共に江戸写し絵師としても活躍の幅を広げる。1993年十二代目結城孫三郎襲名。2004年より、後進の育成のため一般に向けた糸あやつり人形遣い入門塾を開始し、日本の糸あやつり人形の新たな発展を模索する。古典的な糸あやつり人形の世界にとどまらず、海外公演、書き下ろし作品にも積極的に取り組み、新たな芝居作りを展開している。